3歳牝馬三冠競走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 06:15 UTC 版)
「ばんえいオークス」の記事における「3歳牝馬三冠競走」の解説
北海道市営競馬組合が発足した1989年に行われた番組体系の大改革により、3歳馬による三冠競走(ばんえい大賞典・ばんえい菊花賞・ばんえいダービー)が確立したのに対し、3歳牝馬の重賞はこの競走のみとなり、ばんえいプリンセス賞は特別競走に格下げとなった。これは、当時所属していた3歳牝馬の頭数が少なかったことが大きく影響している。 2歳の春に行われる能力試験で合格する馬は1980年代から2003年までは牡馬がおおむね全体の8割で牝馬は2割程度にあたる40頭前後と少なく、明け3歳になると賞金不足により出走権を失う牝馬が多かった。出走機会の確保のため、同世代の牝馬による競走は2歳夏の白菊賞(2003年以降特別競走に格下げ)と2歳冬の黒ユリ賞、特別競走であるいちい賞(2歳牝馬限定)や桜花特別(3歳牝馬限定、2005年を最後に廃止)のように現在より早い時期に多く組まれていた。 ところが近年の賞金削減に伴い、能力試験に挑む牡馬が大幅に減少したため能力試験に合格する牝馬は大幅に増え、2006年以降は150-200頭程度で推移している。これにより、同世代の牝馬が頂点を争う競走も牡馬と同様に3歳時へと移行が進められた結果、2007年より黒ユリ賞(条件変更)とばんえいプリンセス賞(特別競走から格上げ)を加えて3歳牝馬三冠競走が整備された。 2008年にはニシキエースが初めて三冠制覇を達成したが、2010年以降は再び黒ユリ賞が2歳世代(明け3歳)の重賞に変更されたほかばんえいプリンセス賞も特別競走に格下げされ、3歳牝馬限定の重賞は本競走のみとなった。
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