24時間切れ目なく業務が続く業種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 15:24 UTC 版)
「シフト勤務」の記事における「24時間切れ目なく業務が続く業種」の解説
民間企業による場合 製鉄所の高炉、石油化学コンビナートや製紙メーカーの大型梳紙機など、停止や再稼動に非常に手間と時間がかかる大型機械を使う製造業では盆・正月も問わず24時間の連続運転を行っている。これらの業種では一般に1日を8時間ごとに分けた『三交代勤務』 を採用している。また、自動制御の信頼性の向上やフェイルセーフ対策により労働密度を下げて『2交代勤務』や『宿直勤務』に変更し省人化を行う動きもある。 24時間営業を行う外食産業やコンビニエンスストアなどでは、勤務時間は個人の状況に応じて細かく設定している。また、コンビニで販売する弁当や惣菜を製造する食品工場や外食産業のセントラルキッチンでも、連動して24時間操業が行われるため、交代勤務を行っている。 ホテルでは宿泊者に対するサービスや安全の確保を行うため、深夜でも多くの職種で切れ目なく勤務が必要になる。ビジネスホテルによっては、受付など一部の業務を深夜時間帯から朝まで閉鎖する(いわゆる門限)ところもある。 救急指定病院や入院患者のいる病院では、看護部門は日勤・準夜勤・深夜勤の3交代制、医師・薬剤部・検査部門は宿直勤務が多い。 24時間連続で稼働する業務には、遠洋航海するクルーズ客船・商船・軍艦なども含まれる。軍艦では乗員を半分に分けて担当を決めた「半舷」という交代勤務を取り、寄港地での休暇も「半舷上陸」が主体である。商船では、出入港時は総員配置、その他の場合は大型商船の場合は、0 - 4時・4 - 8時・8 - 12時・12 - 16時・16時 - 20時・20時 - 0時の4時間勤務2回当直を行う(例:0 - 4時直の後は、12 - 16時直)。 公務員による場合 警察官・消防吏員(消防士)・自衛官(特にレーダーサイトの監視や警衛勤務、スクランブルの待機要員)・刑務官(看守)のような公安職も、いつ発生するかわからない事件・事故・災害にも迅速に対応しなければならないため、24時間切れ目のないよう待機ないし監視する任務に当たっている。 また、航空交通管制部や一部の空港においても24時間切れ目なく航空交通管制業務が行われている。
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