2016年、ペンス次期副大統領観劇による騒動
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「ハミルトン (ミュージカル)」の記事における「2016年、ペンス次期副大統領観劇による騒動」の解説
2016年11月18日、2016年アメリカ合衆国大統領選挙で副大統領に当選したばかりのマイク・ペンスが観劇し、上演後、バー役のブランドン・ヴィクター・ディクソンがミランダおよびプロデューサーのジェフリー・セラーと合同で作成した声明を舞台上から発表した: ペンス次期副大統領、『Hamilton: An American Musical 』ご観劇に本当に感謝しております。本当に。私たちは多様なアメリカにいながら、新政権が私たちを、世界を、子供たちを、両親を、守ってくれないのではないか、権利の保護および維持をしてくれないのではないかと心配し不安になっています。しかし私たちはこの公演がアメリカの価値観を尊重し、私たちのためになるよう影響を与えることができたと切に願っています。私たちみんなのために。繰り返しになりますが、様々な肌の色、信念、指向を持った多様な男女たちにより語られる素晴らしきアメリカの物語を観劇してくださったことに私たちは本当に感謝をしております。 ペンスは、アメリカ合衆国大統領に選出されたドナルド・トランプによる新政権への不安を聴き、のちにペンスはこれに対し不快感はなかったと語った。しかしトランプは、ペンスが出演者から嫌がらせを受けたとしてツイッター上で謝罪を要求した。これにより「"#BoycottHamilton"」としてオンライン・キャンペーンが行なわれたが、チケットは前売りで数か月前にすでに完売していた。トランプは、2016年アメリカ合衆国大統領選挙で白人と非白人の分裂を招いたと記した『ワシントン・ポスト』紙により批判され、「人種、性別、信念に関わらず皆を尊重するならば、全てのアメリカ人のための大統領となるはずである」と記した。大統領に詳しい歴史学者のロバート・ダレックによると「トランプのツイートは、接戦となった選挙戦後に国を治めることに苦慮している次期大統領によるストライキ」であり、『ハミルトン』出演者はトランプのポリシーや言い方を恐れる者たちの代弁者となった。リード・プロデューサーのジェフリー・セラーは、トランプが『ハミルトン』を観劇したことがなくても、チケットを求めなくても、「観劇を歓迎する」と語った。
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