2014年の火事について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 05:13 UTC 版)
「グラスゴー美術学校」の記事における「2014年の火事について」の解説
マッキントッシュ棟は2014年5月23日に起きた火災によりひどく損傷してしまった。損傷の範囲と建物を今後どうするかについてはまだ報告されていない。消防署の当初の予測では、校舎の90%とその内容物の70%は無事であるという。 火災は地下で起きたものであり、急速に上階まで火が上った。速やかに鎮火作業がなされたものの、歴史的なスタジオと階段には重大な損傷が与えられた。有名なマッキントッシュ図書館は破壊され、アーカイブは水によって濡れてしまった。ただし、乾燥させて修復することは可能である。被害者は報告されていない。 火事が起きたのは、学生が卒業制作展に向けて作業している最中であった。目撃者によると、火が起きたのはチャールズ・レニー・マッキントッシュ棟の地下でプロジェクタが爆発したことが原因であり、昼の12:30前くらいの出来事だという。後の調査により、事故の原因はプロジェクターが故障していたからではなく、「スプレー缶」が高温のプロジェクターのすぐ近くで使用されたため、引火性ガスに火がついてしまったからだと判明した。『スコッツマン』新聞によると、エアロゾル缶の使用は大学の規則に抵触するという。しかし、スコットランド消防署の報告では、校舎のデザインのおかげで火が拡大するのが大部分防がれたという。「木材が並んだ壁とボイド、そして建物全体を垂直方向と水平方向に走る換気ダクト」、そして「建物全体に施された垂直のサービスボイド」のおかげで、「熱気と煙がうまく外に排出された」。また、設置が予定されていた「火災防止システム」が火災当時はまだ完成していなかったようである。火が出た当初、職員が1名勤務中であったが、急速に広がる火を目前にして為す術を持たなかったとのことである。
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