2012年8月 日本人ジャーナリスト殺害
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「シリア内戦」の記事における「2012年8月 日本人ジャーナリスト殺害」の解説
8月6日、首相リヤード・ファリード・ヒジャーブ(英語版、アラビア語版)が、政権からの離反を表明した。9日、ヒジャーブの後任にワーイル・ナーディル・アル=ハラキー(英語版、アラビア語版)が任命された。 8月9日、シリア問題解決を目的とした会議が、イラン・テヘランで開催され、29カ国の代表が参加した。うちイラン、イラク、パキスタン、ジンバブエからは外相が出席した。同日、政府軍と反体制派の戦闘が続いているアレッポで、反体制派・自由シリア軍は中心部のサラーフッディーン地区から撤退した。 8月10日、シリアとヨルダンの国境で、両国軍による戦闘が起こった。同日、イギリス外相ウィリアム・ヘイグは、シリア反体制派に対し500万ポンド(6億円相当)の非軍事的支援を表明した。同日、アレッポ国際空港に対する反体制派の攻撃を、政府軍が撃退した。 8月11日、アメリカ国務長官ヒラリー・クリントンは声明を発表し、シリアの反体制派に対しさらに550万ドルの非軍事的支援を行うことを明らかにした。 8月12日、シリア当局は、国際テロ組織アルカイダとの関連が疑われるジハード主義組織ヌスラ戦線の指導者ワーイル・ムハンマド・アル=マジダラーウィーを殺害した、と発表した。 8月16日、マッカで開かれていたイスラム協力機構の首脳会議で、シリアの加盟資格停止が決まった。また、同会議でエジプト大統領ムハンマド・ムルシーは、シリア問題解決方法を検討するため、近隣主要関係国であるエジプト、イラン、サウジアラビア、トルコの四カ国による会議をつくることを提案した。 8月16日、国連安保理が、シリアの国連停戦監視団の解散・撤収を決定した。17日、国連は、国連・アラブ連盟合同特使アナンの後任として、アルジェリア元外相のラフダル・ブラヒミ(英語版、アラビア語版)が肩書を「特別代表」と変えて就任することが決まった、と発表した。 8月20日、日本人ジャーナリスト山本美香がアレッポを取材中にシリア政府軍と思われる部隊に射殺された。 8月21日、シリアのカドリー・ジャミール(英語版)副首相は、モスクワでロシア外相セルゲイ・ラブロフと会談し、「シリア政府は直ちに反体制派と政治対話を行い、各方面との和解のために努力していきたい」と述べ、また、会談後の記者会見において、反体制派との対話が行われれば、アサド退陣についても協議する用意があることを表明した。 8月25日、国連シリア停戦監視団長ババカ・ガイ(英語版)が、全ての活動を終えシリアから出国した。 8月28日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、シリアから周辺国に逃れた難民の数が21万4120人に上ることを明らかにした。
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