2011年-2013年:マイ・ライフII…ザ・ジャーニー・コンティニューズ (Act 1)
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2011年から2012年にかけても、DJキャレド、レア・ガーベイなど他のアーティストの楽曲に客演参加し、映画『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』(2011年8月公開)のサントラにはアンダードッグス(英語版)のプロデュースでソウル・バラード「ザ・リヴィング・プルーフ」(The Living Proof) を提供した。また、ブロードウェイ・ミュージカル『ロック・オブ・エイジズ』の映画版『ロック・オブ・エイジズ』(2012年6月公開)には女優として出演し、バーテンダーのジャスティス(シュリ―の母親役)を演じながら、「ハーデン・マイ・ハート」(Harden My Heart)や「お気に召すまま」(Any Way You Want It) などを熱唱した。 そうした精力的な活動の合間を縫い、2011年3月に先行シングル「サムワン・トゥ・ラヴ・ミー (ネイキッド)」(Someone to Love Me (Naked))をリリース。この楽曲は、2ndアルバム『マイ・ライフ』をプロデュースしたP・ディディ(ショーン・コムズ)率いるディディ-ダーティ・マネーの曲をアレンジしたメアリー・バージョンで、ジェリー・ワンダー・デュプレシス(英語版)がプロデュースし、P・ディディとリル・ウェインが客演ラッパー参加した。 その他、ナズ、バスタ・ライムス、ドレイク、リック・ロス、ビヨンセなどの多彩な豪華客演アーティストを招いての次作アルバムの制作が進められ、10枚目のスタジオアルバムとなる『マイ・ライフII…ザ・ジャーニー・コンティニューズ (Act 1)』(My Life II... The Journey Continues (Act 1))が2011年11月にリリースされた。このアルバム名は、傑作として名高い2ndアルバム『マイ・ライフ』の「II」という話題性の高いものであった。メアリーはこのアルバムのコンセプトについて、鬱病とドラッグ依存症の状態が最悪だった頃について真剣に考えたもので、「助けを求めて声を上げていたようなもの」だったと後年の2018年に明かしている。 アルバムからのシングル「25/8」(25/8)は、オージェイズの1973年の曲「ナウ・ザット・ウィ・ファウンド・ラヴ」(Now That We Found Love)をサンプリングした力強いナンバーで、エリック・ハドソン(英語版)がプロデュースした。ドレイクがラップ客演している次のシングル「ミスター・ロング」(Mr. Wrong)も印象的なミディアム・テンポの楽曲であった。しかしながら「ミスター・ロング」はR&Bチャートで10位で、これが収録曲の中では最大順位だった。 そして力作揃いであったアルバム『マイ・ライフII…ザ・ジャーニー・コンティニューズ (Act 1)』自体も、意外なことに全米チャートで5位止まりで総売上数が約80万枚と伸び悩んだ。また、デビューアルバム以来ずっと続いていたR&Bアルバムチャート1位の方の余裕の記録がここで途絶えてしまったことも誤算であった。そのため、続編となるはずであった「Act 2」の話が立ち消えになった。 10作目のアルバム発売後の2012年は、メアリーがデビューした1992年からちょうど20周年となる年であったがソロツアーはなく、ディアンジェロとのジョイントで8月から2013年6月まで「ザ・リベラレイション・ツアー」(The Liberation Tour (Mary J. Blige and D'Angelo Tour))を行なった。その2012年から2013年の間は、これまで精力的に行なわれていた客演参加は、ナズ、ミーク・ミル、ケンドリック・ラマー、ロッド・スチュアートなどとの数曲に留まった。
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