2001年以降、華為技術との合弁事業
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「スリーコム」の記事における「2001年以降、華為技術との合弁事業」の解説
2001年1月、Claflin はCEO(最高経営責任者)となった。前任のCEOである Eric Benhamou はハンドヘルドコンピュータ市場での失敗の責任をとる形で辞任した。この時点で同社の主力であるネットワークカード市場は急速に縮小していた。主な原因はサウスブリッジのチップセットにネットワーク機能が組み込まれてしまったことにある。同社は部門を売却して会社規模の縮小を図り始めた。これにより、12,000人だった従業員数が2,000人になった。 2003年5月、本社をサンタクララからマサチューセッツ州マールボローに移した。また中国の通信機器企業である華為技術(Huawei Technologies)との合弁会社ファーウエイスリーコム(Huawei-3Com Co., Ltd、後のH3Cテクノロジーズ)を中国にて創設し、製品をH3C(Huawei-3Com)のブランド名で中国と日本の市場に供給するようになった。なおそれ以外の市場にはスリーコムのブランド名での製品の供給を継続した。 2003年、スリーコムは子会社CommWorksをUTスターコムに売却した。 2006年1月、Claflin は同社を離れることを発表した。 2006年11月、スリーコムは8億8200万ドル支払うことで華為技術との合弁を解消し、合弁子会社ファーウエイスリーコムを100%完全子会社化、それによりファーウエイスリーコムはH3Cテクノロジーズ(H3C Technologies Co., Ltd)と社名変更を行った。 2007年9月、プライベート・エクイティ・ファンドであるベインキャピタルが華為技術からの出資を合せ、22億ドルでスリーコムを買収する計画が明らかになった。しかしアメリカ連邦政府は、華為技術に中国人民解放軍出身の役員が関わっており、セキュリティ製品を取り扱い米国内に多数の顧客を持つ米国企業スリーコムが買収されることに対し、安全保障上の懸念から規制を盾に待ったをかけ、2008年初めにこの計画は取り消された。
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