2資格1法案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/21 22:31 UTC 版)
医療心理師・臨床心理士の上記2資格については2005年、国会への国家資格化法案提出へ向け、両資格の国家資格化を目指す議員連盟間で協議を重ね、双方の合意の下「臨床心理士及び医療心理師法案」との名称で、両資格を一つの法案内に明記する形での法案の一本化(2資格1法案)をみた。しかしその後、両議連の合同総会で法案骨子が発表され上程が迫った矢先、医療心理師国家資格制度推進協議会の参加団体であり、それまで医療心理師を推進していた「日本精神神経科診療所協会」「日本精神科病院協会」「日本精神神経学会」「日本医師会」から急遽反対声明が出された。中でも「日本精神神経科診療所協会」は、参加する医療心理師国家資格制度推進協議会に対し公開質問状を提出した。 声明および公開質問状の文面には『私どもやその他多くの精神科医師の関与する関係医療団体との意見交換は全くなく、寝耳に水の状態』『明らかにされた法案の骨子について、事前に何のご連絡もいただけなかったことを大変残念に思っております』と綴られており、医療心理師推進側の調整不備が、土壇場での反対に至った要因であることが示唆されている。また、これより約1年後の2006年10月には、上述の「日本精神神経科診療所協会」「日本精神科病院協会」「日本精神神経学会」ら7団体からなる精神科七者懇談会が、改めて反対声明を出すなど事態の混迷振りが露となり、心理職国家資格創設の道に影を落とした。
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