2回目の全米チャンピオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:50 UTC 版)
「ディーン・スミス (バスケットボール)」の記事における「2回目の全米チャンピオン」の解説
1992-93シーズンのチームは、ジョージ・リンチ(英語版)、エリック・モントロス(英語版)、ブライアン・リース、ドナルド・ウィリアムズ(英語版)、デリック・フェルプス(英語版)を擁し、ターヒールズは開幕8勝0敗でスタートして、レインボークラシックの準決勝で6位のミシガン大学ウルヴァリンズと対戦した時には全米5位にランクインしていた。2年目のシーズンを迎えたファブ・ファイブ率いるウルヴァリンズは、ラスト2秒のショットで79-78と勝利を収めた。ターヒールズは9連勝で立ち直った後、ランク外のウェイクフォレスト大と5位のデューク大学ブルーデビルズとのロードゲームで連敗した。そこからターヒールズは7連勝し、レギュラーシーズン最終週を迎えてランキング1位となった(1987-88シーズン開幕以来、初のランキング1位)。レギュラーシーズン終盤でランキング14位のウェイクフォレスト大と6位のデューク大を破り、ACCトーナメントの第1シードを獲得した。ターヒールズはトーナメント決勝に進んだが、デリック・フェルプスを負傷で欠いたまま、ジョージア工科大学に77-75で敗れた。それでも同チームはNCAAトーナメントの東地区で第1シードを獲得し、第16シードのイーストカロライナ大学(85-65)、第8シードのロードアイランド大学(英語版)(112-67)、第4シードのアーカンソー大学(80-74)、第2シードのシンシナティ大学(75-68)と勝ち進め、ニューオーリンズで開催されたファイナル・フォーへの切符をつかんだ。 準決勝では、スミスの母校であるカンザス大学ジェイホークス(後にノースカロライナ大学のコーチとなるロイ・ウィリアムズ(英語版)がHCを務めていた)を78対68で破った。1991年の全米準決勝でも同じチームが対戦し、カンザス大学が勝利し、スミスは退場させられた。1993年にUNCが勝利したことで、そのシーズンの初めに戦った宿敵であるミシガン大学 (ランキング3位) との決勝戦の再戦が決まった。1993年の全米タイトル戦は終始拮抗した戦いになったが、クリス・ウェバーがサイドライン際で2人のディフェンダーに捕まりながらタイムアウトを取ったのが最も印象的となった。試合終盤、ミシガン大学にはタイムアウトが残っておらず、2点差まで追い上げられ、その後ウルヴァリンズにテクニカルファウルを課されるなど、結局77-71でターヒールズが勝利し、スミスは2度目の全米チャンピオンをもたらした。また、当時NCAAによる6年間の調査の結果、ウェバーとエド・マーティンという後援者から金銭的な取引の一連による違反行為や選手への直接支払いがあったと判断され、この出来事は「ミシガン大学バスケットボールのスキャンダル」と呼ばれ、ミシガン大学は当時のバナーや優勝タイトルをすべて剥奪するに至った。
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