2の定義の固定翼と折りたたみ翼の比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/12 01:55 UTC 版)
「固定翼機」の記事における「2の定義の固定翼と折りたたみ翼の比較」の解説
航空母艦などで運用される艦上機は、限られた艦内空間に可能な限り多数の機体を収容する必要性や、昇降エレベーターで扱える大きさにも制限されるため、主翼が折り畳める「折たたみ翼」を備える機体の採用例が多い。第二次世界大戦期までは、艦上機のサイズも現代ほどは大きく無かったため固定翼機は珍しく無かったが、戦後は艦上機のジェット化もあいまって機体サイズも大きくなり、折りたたみ翼を採用する機体が普通となった。 ただし、折りたたみ翼や可変翼といった機体は、その機構ゆえに翼の強度がおおむね低く、翼下に重量物を搭載できないことや、機体の重量増や生産が複雑となり高コストになるといった欠点がある。 固定翼機では、これらの欠点が生じず、駐機空間に余裕がある陸上機では折りたたみ翼が採用されることは基本的に無い。艦上機に固定翼機が採用される場合や陸上機に折りたたみ翼を持つ機体が採用される場合には、特筆されることがある。代表的な例としては、アメリカ海軍のA-4がある。この機体は固定翼機でありながら機体の小型化に成功したため、折りたたみ翼の採用を避けて機体規模の割に兵装搭載量も大きくできたとされる。 可変翼機は、翼が固定されているとは言えないが、折りたたみ形式ではない事を理由に、固定翼機に分類される事もある。可変翼機の利点は、高速巡航時などには後退角を大きくとり、低速巡航や離着陸時など揚力を大きくとりたい場合や、後退角の失速特性の改善、航続距離の延長などを行いたい時は角度を小さくし、これを得ることができるというものがある。同時に最大後退角にしておけば占有スペースを小さくできるという利点があるが、その機構のため重量も増加し、後退角の制御に高度な電子機器を必要とする場合が多く、また生産工程が複雑なため高コストになりやすいという欠点は折りたたみ翼と類似している。 「可変翼」も参照 この項目は、航空に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(ポータル 航空 / プロジェクト 航空)。
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