1986年の世界スポーツプロトタイプカー選手権とは? わかりやすく解説

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1986年の世界スポーツプロトタイプカー選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/08 15:07 UTC 版)

1986年の世界スポーツプロトタイプカー選手権
前年: 1985 翌年: 1987

1986年の世界スポーツプロトタイプカー選手権は、FIAスポーツカー世界選手権の34年目のシーズン。グループC車両がC1、C2の2つのカテゴリーに分かれてそれぞれタイトルを争った。その他IMSA仕様のGTPクラスも独自にタイトルを争った。1986年4月20日イタリアモンツァで開幕し、10月5日日本富士で閉幕するまで、全9戦で争われた。この年からシリーズにスプリントレースも加わり、前年までの世界耐久選手権からシリーズ名が変更になった。

開催スケジュール

ラウンド レース サーキット 開催日
1 コパ・コウロス (360km) モンツァ・サーキット 4月20日
2 コウロス・シルバーストン1000km シルバーストン・サーキット 5月5日
3 ル・マン24時間レース サルト・サーキット 5月31日
6月1日
4 100マイレン・フォン・ニュールンベルク ノリスリンク 6月29日
5 シェル・ジェミニ 1000km ブランズ・ハッチ ブランズ・ハッチ 7月20日
6 トロフェオ・シルクカット (360km) ヘレス・サーキット 8月3日
7 ADAC コウロス・ニュルブルクリンク1000km ニュルブルクリンク 8月24日
8 コウロス・スパ1000km スパ・フランコルシャン 9月14日
9 富士1000km 富士スピードウェイ 10月5日

† - ドライバーズタイトルのみ。

シーズン結果

ラウンド サーキット C1優勝チーム C2優勝チーム ポールポジション レポート
C1優勝ドライバー C2優勝ドライバー
1 モンツァ ロスマンズポルシェ ゲプハルト・モータースポーツ アレッサンドロ・ナニーニ
1分32秒37 / ランチア・LC2
詳細
ハンス=ヨアヒム・スタック
デレック・ベル
63周 / ポルシェ・962C
フランク・イエリンスキー
スタンリー・ディケンズ
2 シルバーストン シルクカット・ジャガー スパイス・エンジニアリング アレッサンドロ・ナニーニ
1分10秒81 / ランチア・LC2
詳細
エディ・チーバー
デレック・ワーウィック
212周 / ジャガー・XJR-6
ゴードン・スパイス
レイ・ベルム
3 ル・サルト ロスマンズポルシェ ADAエンジニアリング 3分15秒99 / ポルシェ・962C 詳細
ハンス=ヨアヒム・スタック
デレック・ベル
アル・ホルバート
367周 / ポルシェ・962C
イアン・ハロワー
エヴァン・クレメンツ
トム・ドッド=ノーブル
4 ノリスリンク ヨースト・レーシング ゲプハルト・レーシング ハンス=ヨアヒム・スタック
46秒54 / ポルシェ・962C
詳細
クラウス・ルドヴィック
79周 / ポルシェ・962C
スタンリー・ディケンズ
5 ブランズ・ハッチ リチャード・ロイド・レーシング エキュリー・エコッセ ハンス=ヨアヒム・スタック
1分16秒27 / ポルシェ・956B
詳細
ボブ・ウォレク
マウロ・バルディ
236周 / ポルシェ・956GTi
レイ・マロック
デヴィッド・レスリー
6 ヘレス ブルン・モータースポーツ スパイス・エンジニアリング フランク・イエリンスキー
1分33秒48 / ポルシェ・962C
詳細
オスカー・ララウリ
ヘスス・パレハ
86周 / ポルシェ・962C
ゴードン・スパイス
レイ・ベルム
7 ニュルブルクリンク コウロス・レーシングチーム エキュリー・エコッセ ティエリー・ブーツェン
1分27秒27 / ポルシェ・962C
詳細
マイク・サックウェル
アンリ・ペスカロロ
120周 / ザウバー・C8/メルセデス
レイ・マロック
マルク・デュエツ
8 スパ・フランコルシャン ブルン・モータースポーツ エキュリー・エコッセ ティエリー・ブーツェン
2分06秒87 / ポルシェ・962C
詳細
ティエリー・ブーツェン
フランク・イエリンスキー
145周 / ポルシェ・962C
レイ・マロック
マルク・デュエツ
9 富士 ヨースト・レーシング エキュリー・エコッセ オスカー・ララウリ
1分16秒519 / ポルシェ・962C
詳細
パオロ・バリッラ
ピエルカルロ・ギンザーニ
226周 / ポルシェ・956
レイ・マロック
マルク・デュエツ

ランキング

  • 1位から10位まで20-15-12-10-8-6-4-3-2-1のポイントが与えられる。
  • その車両の全走行距離の1/3以上走行しないと、ドライバーズ・ポイントは与えられない。
  • 同一エントラントの場合、最も高い順位の車両にのみチーム・ポイントが与えられる。
  • トップ周回数の70%を超えなければ、完走扱いとならない。
  • この年は第2、3、7、8、9戦の全5戦にのみチーム選手権が懸った。

チームズランキング

順位 チーム シャシー エンジン Rd 2 Rd 3 Rd 7 Rd 8 Rd 9 ポイント
1 ブルン・モータースポーツ ポルシェ・956B
ポルシェ・962C
ポルシェ 2.6L Turbo Flat-6 2 15 20 15 52
2 ヨースト・レーシング ポルシェ・956B ポルシェ 2.6L Turbo Flat-6 6 12 10 20 48
3= TWR シルクカット・ジャガー ジャガー・XJR-6 ジャガー 6.5L V12 20 15 12 47
3= ロスマンズポルシェ ポルシェ・962C ポルシェ 2.6L Turbo Flat-6
ポルシェ 3.0L Turbo Flat-6
15 20 12 47
5 ジョン・フィッツパトリック・レーシング ポルシェ・956B
ポルシェ・962C
ポルシェ 2.6L Turbo Flat-6 8 10 12 30
6 コウロス・レーシングチーム ザウバー・C8 メルセデス M117 5.0L Turbo V8 3 20 6 29
7 リチャード・ロイド・レーシング ポルシェ・956B GTi ポルシェ 2.6L Turbo Flat-6 10 2 15 1 28
8 ポルシェ クレマー・レーシング ポルシェ・956B
ポルシェ・962C
ポルシェ 2.6L Turbo Flat-6
ポルシェ 2.8L Turbo Flat-6
12 10 22
9 オベルマイヤー・レーシング ポルシェ・956B ポルシェ 2.6L Turbo Flat-6 8 10 18
10 エキュリー・エコッセ エコッセ・C285
エコッセ・C286
フォード コスワース・DFL 3.3L V8
ローバー V64V 3.0L V6
8 8
11= エルンスト・シュスターポルシェ ポルシェ・936C ポルシェ 2.8L Turbo Flat-6 6 6
11= ゲプハルト・モータースポーツ ゲプハルト・JC853 フォード コスワース・DFL 3.3L V8 6 6
11= トラスト・レーシングチーム ポルシェ・956B ポルシェ 2.6L Turbo Flat-6 6 6
11= ADAエンジニアリング ゲプハルト JC843 フォード コスワース・DFL 3.3L V8 3 3 6
15= ポルシェ AG ポルシェ・961 ポルシェ 2.6L Turbo Flat-6 4 4
15= スパイス・エンジニアリング スパイス・SE86C フォード コスワース・DFL 3.3L V8 4 4
17 アドバン・スポーツ・ノバ ポルシェ・962C ポルシェ 2.6L Turbo Flat-6 3 3
18= イェンス・ウィンター URD C83 BMW 3.5L I6 2 2
18= トヨタトムス トムス 86C トヨタ 4T-GT 2.1L Turbo I4 2 2
20= ホシノレーシング マーチ・86S 日産 VG30ET 3.0L V6 1 1
20= コスミック・レーシング マーチ・84G ポルシェ 2.6L Turbo Flat-6 1 1

C2・チームズランキング

順位 チーム シャシー エンジン Rd 2 Rd 3 Rd 7 Rd 8 Rd 9 ポイント
1 エキュリー・エコッセ エコッセ・C285
エコッセ・C286
フォード コスワース・DFL 3.3L V8
ローバー V64V 3.0L V6
10 20 20 20 70
2 スパイス・エンジニアリング スパイス・SE86C フォード コスワース・DFL 3.3L V8 20 6 12 15 15 68
3 ADAエンジニアリング ゲプハルト・JC843 フォード コスワース・DFL 3.3L V8 12 20 10 12 10 64
4 イェンス・ウィンター URD C83 BMW 3.5L I6 10 15 8 10 43
5= ケルマー・レーシング ティガ・GC85 フォード コスワース・DFL 3.3L V8 15 15
5= ゲプハルト・モータースポーツ ゲプハルト・JC853 フォード コスワース・DFL 3.3L V8 15 15
7 ルシアン・ロシオ ロンドー・M379C フォード コスワース・DFV 3.0L V8 8 6 14
8 オトモビル・ルイ・デカルト ALD 02 BMW 3.5L I6 8 3 2 13
9 ロイ・ベーカー・レーシング ティガ・GC285
ティガ・GC286
フォード コスワース BDT 1.7L Turbo I4 4 <3 6 13
10= WM セカテヴァ WM P85 プジョー ZNS4 3.0L Turbo V6 12 12
10= マーティン・シャンシェ・レーシング アルゴ・JM19 ザクスピード 1.8L Turbo I4 12 12
12= 静マツレーシング マツダ・737C マツダ 13B 1.3L 2-Rotor 8 8
12= ジョン・バートレット・レーシング バードン・DB1 フォード コスワース・DFL 3.3L V8 8 8
14= シンプソン・エンジニアリング シンプソン・C286 フォード コスワース・DFV 3.0L V8 6 6
14= ローランド・バサラー ザウバー・SHS C6 BMW 3.5L I6 6 6
16 チェンバレン・エンジニアリング ティガ・TS85 ハート 1.8L Turbo I4 4 4

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