19世紀: 最初の駅舎
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「ユニオン駅 (デンバー)」の記事における「19世紀: 最初の駅舎」の解説
デンバーにおける最初の鉄道駅は1868年に建てられたデンバー・パシフィック鉄道(後にユニオン・パシフィック鉄道に合併)の駅であった。この鉄道は、デンバーからシャイアンで最初の大陸横断鉄道本線に接続するために引かれたものであった。その後、デンバーには矢継ぎ早に鉄道が開通し、1875年頃には、デンバーには鉄道4社がそれぞれの駅を置いていた。しかし、これは乗継客にとっては大変不便であった。その解決策として、ユニオン・パシフィック鉄道は1つの大きな共同使用駅、「ユニオン駅」を設け、各社の業務を集約することを提案した。1880年2月、ユニオン・パシフィック鉄道、デンバー・アンド・リオグランデ・ウェスタン鉄道、デンバー・サウスパーク・アンド・パシフィック鉄道、およびコロラド・セントラル鉄道の4社は、当時街の西外れであった、17thストリートとウィンクープ・ストリートの突き当たりに駅舎を建てることで合意した。駅舎はカンザスシティの建築家ウィリアム・E・テイラーが設計し、1880年5月に定礎、翌1881年7月26日に開業した。ユニオン駅が開業すると、それまでは街外れであったこの地区は一気に開発が進み、ホテルや酒場が建ち並ぶようになった。 しかし、この最初の駅舎は1894年、女子トイレから出火した火災によって、その中央部が焼失した。その直後、カンザスシティの建築事務所バン・ブラント・アンド・ハウによって、ロマネスク・リバイバル様式の新しい駅舎が設計され、建てられた。1881年に建てられた最初の駅舎、および1894年に建てられたこの駅舎はともに、中央に高い、4面に時計を配した時計台を有していた。
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