107年目の名誉回復、2006年4月
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 20:47 UTC 版)
「高峰譲吉」の記事における「107年目の名誉回復、2006年4月」の解説
詳細は「アドレナリン#発見」および「アドレナリン」を参照 1900年に高峰譲吉と助手の上中啓三が、ウシの副腎から血圧を下げる作用のある物質(副腎髄質ホルモン)を抽出して世界で初めて結晶化し、アドレナリンと命名した。一方、アメリカの研究者ジョン・ジェイコブ・エイベル(英語版)は、ヒツジの副腎から抽出した物質にエピネフリンと命名したが、エイベルは、高峰が研究上の盗作を行ったと事実誤認の非難をした。高峰譲吉は醸造学者で薬学での業績が少なかったことなどもあり、副腎髄質ホルモンは長らく、日本とアメリカでは「エピネフリン」と呼ばれてきた。 しかし、高峰譲吉の業績に詳しくその著書もある菅野富夫(北海道大学名誉教授)らが、日本は発見者高峰譲吉の母国であり、「エピネフリン」に代わり正式にアドレナリンの呼称として欲しいとの厚生労働省への要望が実り、2006年(平成18年)4月、107年目の名誉回復として、日本国内では晴れて「アドレナリン」と呼ばれることとなった。
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