備えあれば憂いなし
別表記:備えあれば憂えなし、備えあれば患なし、備え有れば患い無し、有備無憂、有備無患
前もって準備を整えておけば、いざというときに何が事が起きても心配無用であり、という意味のことわざ、故事成語。常日頃の準備が非常に大切であるということ。
「憂い」の意味は「不安に思うこと」または「嘆き悲しむこと」である。「心配して心を痛める」というニュアンスが色濃い。「憂」の字の使用例には「憂慮」「杞憂」「一喜一憂」などがある。なお動詞の用法は「憂える(うれえる)」。
「備えあれば憂いなし」は、中国の故事(「書経(尚書)」の「説命(えつめい)中」)に由来する故事成語である。原文(漢文)では「有備無患」と記述されている。そのまま読み下せば「備え有れば患(うれ)い無し」である。
「患」の字は「憂」の同義語であり、ともに「心配して心を痛める」という意味がある。「憂患」(ゆうかん:心配して悩み苦しむこと)という言葉もある。「内憂外患」という言葉もある。
「患」には「病んでいる」という意味の字義もある(患部・患者・疾患)が、「外患」「憂患」の「患」とは別の字義と捉えられている。
備えあれば憂いなし
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「備えあれば憂いなし」の例文・使い方・用例・文例
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