菊池良和とは? わかりやすく解説

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菊池良和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/06 01:11 UTC 版)

菊池 良和(きくち よしかず、1978年6月18日[1] - )は、日本の医師(専門は耳鼻咽喉科学)。 九州大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科学教室 助教(2023年現在)[2]

数少ない[3]吃音症の専門医であり、かつ自らが吃音当事者である[4]九州大学病院で吃音外来を担当して吃音症の治療と研究にあたり[5]、さらに吃音症についての一般社会に向けた啓発活動に尽力している[6]

経歴

山口県生まれ[6]。3歳の頃に吃音症が顕在化し、周囲の無理解などの様々な困難に遭遇し続けた[7]。公立中学校1年生の時に「吃音当事者である自分自身が医師になって、吃音症に立ち向かうしかない」と決意し、全国有数の難関校であるラ・サール高等学校に進み[7]、1999年に九州大学医学部に入学した[5]。2005年[2]に九州大学医学部を卒業し、2年間の臨床研修を経て、2007年に九州大学医学部耳鼻咽喉科学教室(2023年現在の名称は「九州大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科学教室」、外部リンク)に入局した[5]。その後、九州大学医学部臨床神経生理学教室で吃音当事者の脳について研究し、2012年に九州大学から医学博士(九州大学)を授与された[2][6]

著書

  • 『ボクは吃音ドクターです。』2011年、毎日新聞社
  • 『エビデンスに基づいた吃音支援入門』2012年、学苑社
  • 『備えあれば憂いなし 吃音のリスクマネジメント』2014年、学苑社
  • 『小児吃音臨床のエッセンス 初回面接のテクニック』2015年、学苑社
  • (監修)『吃音のことがよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)』2015年、講談社
  • 『子どもの吃音 ママ応援BOOK』2016年、学苑社
  • 『吃音ドクターが教える人と話すのが楽しくなる本』2016年、KADOKAWA
  • 『吃音の世界』2019年、光文社新書
  • (解説)小乃おの『きつおんガール』2020年、合同出版

テレビ出演

その他

2016年に放映された、吃音当事者を主人公とするテレビドラマラヴソング』を監修した[10]

出典

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.365
  2. ^ a b c スタッフ紹介:耳鼻咽喉科について:九州大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科学教室 / 九州大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科”. 九州大学大学院医学研究院. 2023年6月26日閲覧。
  3. ^ 岡部健一 (2023年). “内科医師が行う吃音診療”. 『心身医』、Vol. 63 No. 3. 2023年6月26日閲覧。
  4. ^ 菊池良和 (@kiku618) - X(旧Twitter)
  5. ^ a b c 吃音のある人の学校、家庭、職場での試練とは:当事者が語る「吃音」のリアル(後編)”. リディラバ (2021年7月1日). 2022年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月26日閲覧。
  6. ^ a b c 『きつおんガール』解説者プロフィール欄
  7. ^ a b 菊池良和. “自己紹介2(吃音がある中学生が、医師を目指した理由)”. note 菊池良和/吃音のある医師. 2023年6月26日閲覧。
  8. ^ NHK バリバラ 今までのバリバラ
  9. ^ NNNドキュメント
  10. ^ <吃音を知るためのガイド>ドラマ『ラヴソング』を見て吃音に興味を持った人へ

参考文献

  • 『吃音のことがよくわかる本』2015年、講談社。監修者プロフィール欄。

外部リンク




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