HIV抗体検査陽性
【概要】 HIV抗体が陽性という場合、その検査はスクリーニング検査か確認検査かで陽性の意味が違う。前者では鋭敏すぎるため本当は陰性なのに他の理由で陽性のように見える場合、つまり偽陽性(ぎようせい)がある。スクリーニング検査の偽陽性率は0.03~1%程度である。確認検査で抗体が陽性ということは、体の中でウイルスが増え、それに対して抗体を作ったということになる。感染妊婦から生まれた新生児では胎盤を通じた母親の移行抗体を持っているので、抗体が陽性でも感染とは限らない。
【詳しく】 HIVは感染すると細胞の中に住みついて体内から消えないので、確認検査で陽性とはウイルス感染者を意味している。HIV抗体陽性となったものは、生涯陽性のままである。感染=エイズ発病ではない。HIV陽性母体から生まれた新生児の場合、出産直後なら血液単核球のDNAからHIVのDNA(プロウイルスDNA)をPCR法で検出する。1週間以後では血漿HIV RNAが陽性になることがある。

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