黒人の描写に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/22 08:08 UTC 版)
当初の計画では、本作の主要登場人物は白人となっていた。しかし、ある晩、アレックスは黒人を多数起用した映画を撮影する夢を見た。彼がそれを神の啓示と確信したため、主要キャストの大半にアフリカ系の俳優が起用されることとなった。脚本も夢を参考に修正されることとなった。その計画について報告を受けたソニーは、白人が経営するプロダクションが黒人を多数起用した映画を製作することに難色を示したが、ケンドリック兄弟はそれを一顧だにしなかった。また、アファーム・フィルムズからは「登場人物が別の人種だったなら、この映画は違ったものになっただろう。」というコメントをもらったのだという。 本作がアメリカで公開される1ヶ月前にチャールストン教会銃乱射事件が発生したため、製作サイドは事件と本作の公開時期の間に関連はないというコメントを発表した。 T・C・ストーリングスは本作に関して「この世界には白人と黒人が多くいて、彼らは家族とともに生活し、眼前の問題に取り組んでいます。彼等は凶悪犯やギャングの首領ではありません。『祈りのちから』はステレオタイプを反転させることで、社会の真実を伝えているのです。人種による緊張は危険なものですし、人々は死にかけています。我々の多くはその様子を見て『何とかしたい』と思うわけです。我々は声を上げたりツイートしたりしますが、この問題は人類では抱えきれないほど大きな問題です。この映画は人々にこうした問題を神へと伝える方法を提示しているのです。祈りこそ諸問題と戦う上で最強の武器になるものだと教えてくれるのです。」と語っている。
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