高精度測位デバイス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 17:03 UTC 版)
SALAS Super Accurate Location Algorism System(通称「SALAS(サラス)」)は、 HS400から導入され、上級HDDナビからDVDナビまでポータブル機種を除く全機種に導入されている、高精度測位システム。通常、らせん状の立体駐車場やGPSの届かない場所などを走行中、路面の傾斜が車の旋回角の検知に影響を及し、屋内での正確な自車位置の算出が困難になる。また、駐車場を出てGPSが受信できる場所に移動すると、思わぬ場所に自車位置がおかれることがあった。しかし、新開発の「SALAS」は、3Dジャイロセンサーのデータを活用して旋回角の誤差を補正することにより、立体駐車場やGPSの届かない場所でもマップマッチングの精度は向上し、駐車場出口付近でも常に正確な位置を表示する。利用するには本体取り付け角度の設定と車速パルスの検出が必要で、SALAS適用時は画面のGPSマークに代わってSALASと表示する。 GPS12ch測位 GPSによる位置側位には最低3衛星以上の衛星受信を必要とし、受信衛星数が多いほど精度は向上する。しかし、たとえば都市高速の高架下に一般道が並行している場合、高架下の一般道を走行中、都市高速により真上がさえぎられ、GPSを受信している数が減ることにより精度が低下する。そこで、GPSの測位チャンネル(一度に受信できる最大数)を8chから12chにして広範囲により多くの電波を受信できるようにし、また、GPSフィルターの採用により、誤差を含んだ信頼性の低いGPS測位データを排し、精度の高いデータを選別。車速パルス係数やジャイロセンサーの補正を見直すことで、高精度な自車位置表示を可能とした。 上下道路傾斜判定 たとえばクルマが一般道路から高架上の高速道路へ移動した場合、従来のような平面的な測位方式では、クルマの上下移動を感知してどちらを走行しているのかを判定することは困難だった。ストラーダの「上下道路傾斜判定」なら、高架道路などでの自車移動をより正確に判定するためのロジックを採用。検知した傾斜角データをもとに、前方の道路パターンを素早く判定、より立体的な自車測位が可能になる。
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