高潮・地震の被害と関所の移転
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「新居関所」の記事における「高潮・地震の被害と関所の移転」の解説
「新居宿」も参照 新居関所は、現在よりも東の向島の地に建てられたが、元禄12年(1699年)に高潮被害のため西に移転した、。そのため、浜名湖を通過するための舞坂ー新居間を結ぶ今切の渡船は、約4㎞近い長い航路となっていた。 宝永4年(1707年)には宝永地震があり、静岡県西部の被害は大きく新居関所や白須賀宿、袋井宿、掛川宿、島田宿、浜松宿などで倒壊と津波の被害をうけた。新居では、宝永地震の被害は戸数665軒の、120軒流失し、1丈程(3m)の津波が3回あり、「関所跡かたなし」との記事が残っている。 新居関所の津波による被害は『関守富永某手記』によると、「御関所潰れ津浪来ること丈計り」との記録が残されている。地震・津波のため新居関所は建物が全壊し流されたため、翌宝永5年(1708年)に更に西の現在地に移転した。新居関所の更なる移転により今切の渡しの航路がさらに長くなり不便になった。新居関所は移転後も浜名湖の湖口に面し、船着場も併設されていた。 宝永地震(宝永4年(1707年))による新居の被害地名死者家屋倒壊数土蔵推定震度津波の波高その他静岡県 死亡者121、負傷18 全壊106、半壊・破損208、流出116 破堤73,264間、田畑25,348石、橋64、船舶382 新居 溺死者24人 850のうち半壊502、流出241、 6-7 3~5m 船舶90流出、船199破損 今切湊は関所が潰れ、3度の津波のため4-5日の渡航ができなかった。
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