高度成長期:丸の内のOL
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 04:02 UTC 版)
「英語で BG は bar girl の略称で、これは売春婦という意味だ」という噂が東京オリンピックを翌年に控えた1963年に広まり、NHKはこの実態のない噂から9月にこの単語の使用を止めた。この機運にともない、週刊誌『女性自身』が「東京オリンピックで来日する外国人の誤解を防ぐため」この単語を使わないようにすることを提案し、代替語の誌上公募を行った結果、11月に候補の中から「OL」を選出したと発表した。 『女性自身』によるBG代替語の誌上公募の結果順位名称票数1 オフィス・レディー 4256 2 オフィス・ガール 4189 3 サラリー・ガール 2964 4 キャリア・ガール 2894 5 ビジネス・レディー 2302 6 オフィス・ウーマン 2016 7 ビジネス・ウーマン 1882 8 BG廃止反対 1401 9 キャリア・ウーマン 1274 10 ワーク・レディー 965 投票総数26,481票なお紙面では11位以下も記載されている この「OL(オフィスレディー)」は「約30000通の投書の内最多の4256票を獲得した」と発表されていたが、本来は7位であり、実際の1位は「OG(オフィスガール)」だった事実が後に明かされた。当時の編集長である櫻井秀勲が『「職場の女の子」という意味の様で個人的に気に入らない』という私情から「オフィスレディー」が1位になったかのように捏造したという。 その後、「OL」の用語が世間一般へ浸透するまでには、長い時間を要した。しかし、1973年から1975年の間に「OL」は定着し、オフィスで働く女性全般に対して使用されるようになった。 昭和時代後期には、丸の内の近代的なビジネス街オフィスで働く女性を指して「丸の内のOL」と称され、また、一般職あるいは専門職に限らず、特に優秀な女性に対して「キャリアウーマン」が用いられた。 1990年10月21日、現役OLたちによって結成されたグループユニット「OH!エルズ」の歌う「ハナマルOL講座」がビクター音楽産業から発売され(同年11月時点でメンバーは約30人だが、レコーディングに参加したのはそのうち8人)、発売1週間ほどで1万枚を売り上げ、またOH!エルズのもとにテレビ局・週刊誌から出演・取材依頼が舞い込むなど話題になった。
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