高台 (容器)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 10:10 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動高台(こうだい)とは、茶碗の胴や腰をのせている円い輪の全体であり、容器を卓上ないし台上に乗せた際、卓や台に接する足の部分のこと。卓上もしくは台上での安定を主目的としている。
概要
高台には、円い輪を別につくっておき、あとで本体につけた「ツケ高台」と、本体の土をヘラで削ってつくった「ケズリ高台」(「ケズリダシ高台」)、内部を削らず十文字に割る「割高台」がある。
また、一種の装飾として、高台の輪の一部をかきとったものがあり、それは「切り高台」と呼ばれている。
水挽きしたあと切り離すときに糸切りの跡を指して「糸尻(いとじり)」や「糸底(いとぞこ)」などというが、高台の意味にも使われる。高台は、畳に接する部分なので「畳みつき」「畳みつけ」などとも呼ばれる。
一般家庭で包丁の切れが悪くなった時に砥石が手元にない場合、糸尻で包丁を研ぐ場合がある。
種類
- 輪高台:同心円の輪状になった最も一般的なもの。蛇の目高台、一重高台などともいう。
- 二重高台:畳付部分に溝が入り二重になったもの。
- 兜巾高台:高台の中央部が突き出した兜の先端に似たもの。
- 竹節高台:削りだして竹の節状にしたもの。井戸茶碗など高麗物に多い。
- 三日月高台:高台の厚さが均等でなく、片方は厚くもう片方が薄い三日月形のもの。片薄高台ともいう。
- 撥高台:三味線の撥に似る。付け根から畳付けにかけて太く広がるもの。
- 巴高台:内部に巴状の渦を箆でとったもの。
- 釘彫高台:釘で彫ったような線刻模様があるもの。伊羅保茶碗などに多い。
- 四方高台:四方形のもの。
- 碁笥底:角の無い上げ底で、碁笥(囲碁で碁石を入れる容器)の底のようなもの。
- 割高台:十文字や数箇所削りだしたもの。
- 碁笥底:削りだした部分はなく、碁笥(碁石の容器)の底のような形をしているもの。
参考文献
- 加藤唐九郎編『原色陶器大辞典』淡交社、1972年
外部リンク
- 茶碗の見所 - 備前ウェブギャラリー - ウェイバックマシン(2016年10月13日アーカイブ分)
「高台 (容器)」の例文・使い方・用例・文例
- 高台にあるホテル
- 眺望のきく高台.
- 低地[高台].
- 傾斜地; 高台.
- 私の家は高台にあるので, 東京西部の景色や富士山までも一望できます.
- その男優は 1 億円を投じて高台に家を建てた.
- 高台に上がるとその街の大通りが中央広場から放射状にのびていることがわかる.
- その家は高台で市中を見下ろしている
- 陸に向かって数マイルにおよぶ起伏のある草湿地が、高台の低くなった所に溶け込んでいる
- 彼らが高台に急ぐほどの、海の驚異的な干潮の恐怖にさらされた
- 高台に並ぶ家並みの一部である家
- 高台という椀
- 高台という器の基部
- 高台にある集合住宅
- 洪水の起こりやすい地域で、避難所および緊急物資の保管場所として、高台に建てられた家屋
- 高台の住宅地
- しかし現在,新しいバスは観光名所や高台の住宅地にも停車する。
- 彼は名門「高台家」の長男で跡取りだ。
- 彼女は木絵が高台家にふさわしくないと言う。
- 【写真】 ハイポ液(容器), ハイポ浴.
- 高台_(容器)のページへのリンク