駅、学校、家庭のダルマストーブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 02:56 UTC 版)
「ダルマストーブ」の記事における「駅、学校、家庭のダルマストーブ」の解説
冬季の暖房に鋳鉄製の大型のストーブが駅の待合室や公共施設、学校の教室で使用されていた。燃料は主に石炭、コークス、木材(薪、オガ炭)などが使われていたが、本来は石炭を燃料とすることを想定して作られているストーブである。北海道では球形の「ダルマストーブ」を一般家庭でも使用することがあったが、一般的には胴長の鋳物ストーブを総称してダルマストーブと呼んでいた。これらの場所では、昭和中期から後期にかけて急速にガスや石油ストーブに置き換わり、姿を消していった。 昭和30年代までは小中学校でもダルマストーブが用いられており、日直の児童生徒は朝登校すると学校から毎日一定量が支給される石炭、コークス、薪などを駆使してダルマストーブの火を起こし、午後の授業が終わるまでコークスを補給しながら火を維持しつづけるのが日課であったが、着火と燃料補給、消火作業に至るまでの一連の行程には独特のコツが有り、児童や生徒によっては着火や燃料の維持に大変に苦労したという逸話も伝わっている。
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