馬簾
纏
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/21 18:30 UTC 版)
纏(まとい)とは、江戸時代に町火消の各組が用いた旗印の一種[1]。各組により様々な意匠が凝らしてある。概ね、上部に組を表す頭があり、馬簾(ばれん、上部から垂れ下がった細長い飾り)と呼ばれる紙や革製の房飾りがついて、手に持って振り上げたり回転させると踊るようになっている[2]。下部は木の棒の柄になっている。重量は15-20キログラム前後とかなり重いもので、担いで走ったり、持ったまま梯子に登る、屋根の上で振り回す等の取り扱いには、かなりの腕力が必要である。
- ^ “纒(まとい) - 一社江戸消防記念会”. www.edosyoubou.jp. 2024年2月21日閲覧。
- ^ a b のぼり、馬印、馬簾、纏の語源や歴史的な関係については、折口(1918年)に詳しい。
- ^ 内閣府中央防災会議、2004年、39頁
- ^ 臥煙については、内閣府中央防災会議(2004年、42–43頁)に若干の記述がある。
- ^ a b c d “消防雑学辞典 纏のいわれ”. 東京消防庁. 2014年6月14日閲覧。
- ^ 折口(1918年)に「まといを振りたてゝ、日傭人足の指図をした」とある。
- ^ 坪野進:金の火消は加賀の華◇伝統「加賀纏」唯一の職人 製作技術を次代につなぐ◇『日本経済新聞』朝刊2017年5月9日文化面
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