颯田琴次とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 颯田琴次の意味・解説 

颯田琴次

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/13 01:37 UTC 版)

颯田 琴次(さった ことじ、1886年明治19年)7月24日 - 1975年昭和50年)10月2日)は、耳鼻咽喉科学者音声学者

ヴァイオリン演奏では専門家の域に達しており、しばしばプロの交響楽団に加わって演奏したり、声楽家の診断から発声指導まで幅広く行なった[1]

略歴

東京出身。東京帝国大学(現・東京大学)医学部・薬学部卒、東京音楽学校(現・東京芸術大学)卒。1920年東大耳鼻咽喉科教室および生理学教室で研究。1931年「音響刺激に因る耳殻反射運動」で医学博士。1936年小幡重一石本巳四雄、田口三郎らと日本音響学会を設立。1943年東京帝大医学部教授、1952年東京藝術大学教授、1953年NHK放送文化賞受賞。1959年国立聴力言語障害者更生指導所初代所長。1969年日本青少年文化センター会長。この間、国語審議会委員、NHK交響楽団顧問、NHK評議員、文部省推薦映画の選定委員、国立劇場評議員、日本耳鼻咽喉学会理事長を務めた。

エピソード

日本の作曲家・指揮者山田耕筰に「カツラを被れ」と指摘し、結果として彼を「山田耕」から「山田耕」に改名させた[2]

著書

単著

  • 『感覚系 耳の機構について』中山書店〈心理学講座 第2巻〉、1953年10月。 
  • 『食道・外頸部・レ線学的診断と治療・音声』金原出版〈日本耳鼻咽喉科全書 第4巻〉、1953年11月。 
  • 『かたい声、やわらかい声』日本放送出版協会、1976年9月。 
  • 回想集編纂委員会編集 編『回想颯田琴次』颯田医学奨学会、1985年10月。 

共著

  • 颯田琴次、藤田康三、菅原淳夫『音声学』音楽之友社、1951年6月。 
  • 颯田琴次、藤田康三、菅原淳夫『音声の生理』中山書店〈生理学講座 第10巻〉、1951年11月。 
  • 颯田琴次、高藤次夫『食道音声の実際』金原出版〈臨床医学文庫 152〉、1954年12月。 
  • 『音声障害の臨床』颯田琴次・切替一郎監修、医学書院、1970年6月。 

脚註

出典

  1. ^ 日本人名大辞典+Plus,367日誕生日大事典, 20世紀日本人名事典,デジタル版. “颯田琴次(サッタ コトジ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年4月13日閲覧。
  2. ^ 浅田まり子「山田耕筰の歌曲研究」『愛知淑徳大学論集. 文学部・文学研究科篇』第38巻、愛知淑徳大学文学部、2013年3月14日、35頁、NAID 1200052710282019年5月22日閲覧 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「颯田琴次」の関連用語

颯田琴次のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



颯田琴次のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの颯田琴次 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS