項目の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 20:43 UTC 版)
記入項目について、2020年7月まで日本産業規格に様式例が定められていた。市販の履歴書には記入項目に若干違いがあり、趣味・特技・得意学科・性格・家族欄があるものから、職務経歴書が付属されているものもある。 かつては本籍欄・家族構成欄がある履歴書も多数市販されていたが、部落差別や思想・信条の詮索につながるという問題から、削除された。また、賞罰欄についても、前科照会事件において「前科は本人の同意なくみだりに開示されない」と最高裁判所で確定判決が出されたことから、それ以降から削除されている。 また、印章の押印欄も、印影で偽造され、成りすましや銀行預金が引き出される危険性があるため、偽造防止のため設けられなくなった。 2020年2月、特定非営利活動法人「POSSE」が、履歴書の性別欄の削除を求めてChange.orgで署名活動を開始。さらに別の団体により2020年3月には年齢欄、2020年9月には証明写真欄の削除を求める署名活動が開始され、合わせて2万4千人を超える署名が集まり、経済産業省に提出された。 2020年7月9日に日本規格協会は、JIS履歴書の様式例を削除した。それを受けてコクヨは、性別欄の無い履歴書を2020年12月23日に発売し、厚生労働省は新たな履歴書様式例について、2021年(令和3年)4月16日に公表し、性別欄はあるが空欄で「性の書き込みは任意」とした。
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