項目の収集と臨床尺度の設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 08:43 UTC 版)
「ミネソタ多面人格目録」の記事における「項目の収集と臨床尺度の設定」の解説
彼らは検査を作成するに当たって、1000以上の質問項目を集めることからはじめた。集めた質問項目の中から重複するものや、検査の目的と一致しないものを除いた結果、504項目が残った。そこで、彼らはその504項目を正常者に実施した。正常群はミネソタ大学病院の精神疾患を持たない患者や見舞い客、ミネソタ大学の入学前ガイダンスの出席者、事業促進局(Works Progress Administration)の労働者から選ばれた。これらの正常群はミネソタ正常群(the Minnesota normals)と呼ばれる。次いで、臨床群にも実施した。臨床群はミネソタ大学病院の精神科患者の中から、診断に疑問のある患者、二つ以上の診断名がつけられている患者などを除いたもの、つまり診断名が「抑うつ」のみや「統合失調症」のみのような患者が選ばれた。臨床群はさらに心気症、抑うつ、ヒステリー、精神病質的偏奇、パラノイア、神経衰弱、統合失調症、軽躁病の診断名ごとに分けられた。MMPIは、これら正常群と臨床群を比較して応答に有意な差のあった項目を元に各臨床尺度を設定した。
※この「項目の収集と臨床尺度の設定」の解説は、「ミネソタ多面人格目録」の解説の一部です。
「項目の収集と臨床尺度の設定」を含む「ミネソタ多面人格目録」の記事については、「ミネソタ多面人格目録」の概要を参照ください。
- 項目の収集と臨床尺度の設定のページへのリンク