韓国の熊農場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 07:17 UTC 版)
韓国政府が、熊胆や革などによる農家の所得増大の為、熊を飼うことを推奨したのがきっかけで、中国、日本および東南アジアからクマを輸入し、そのクマを繁殖させて他の国に輸出することを目的とする繁殖事業が1980年代に始まった。500頭ほどが輸入された。しかし、1985年に韓国政府はクマの輸出入を禁じた。また、クマの平均年齢が25歳なので、24歳にならないと屠殺(出荷)ができない(飼育期間が長すぎて飼育にお金がかかりすぎる)規則を作ったため、生産者の反発で2005年に10歳で屠殺ができるようにする(1頭あたり約10グラムの熊胆を得るのに、10年間育てると、1頭分の熊胆の値段は2,000-3,000万ウォンになる。)などがあり、また、韓国は1993年に絶滅危惧種の国際取引を規制するCITES条約に加入し、2006年には、国際的なクマの輸入と移送を禁止する厳しい法律と規制ができたりした。 2006年ごろには、繁殖された2,000頭のクマが、約100ヶ所の繁殖施設で飼育された。2012年現在、韓国で飼育されている熊は約1,000頭、全国の約50ヵ所でクマが飼育されているという。
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