革命前夜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/01 04:19 UTC 版)
革命前夜 | ||
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著者 | 須賀しのぶ | |
イラスト | 文庫版:agoera | |
発行日 | 単行本:2015年3月27日 文庫版:2018年3月9日 |
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発行元 | 文藝春秋 | |
ジャンル | 小説 | |
国 | ![]() |
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言語 | 日本語 | |
形態 | 単行本:四六判並製本 文庫版:文庫判 |
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ページ数 | 単行本:408 文庫版:480 |
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公式サイト | 単行本:革命前夜 単行本 文藝春秋BOOK 文庫版:革命前夜 文庫版 文藝春秋BOOK |
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コード | 単行本:ISBN 978-4-16-390231-9 文庫版: ISBN 978-4-16-791031-0 |
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『革命前夜』(かくめいぜんや)は、日本の小説家須賀しのぶによる小説である。
第18回大藪春彦賞受賞作[1][2]。文藝春秋発行の『別册文藝春秋』にて2013年5月号から2014年7月号まで連載される。単行本は、2015年3月27日に文藝春秋より刊行された[3]。文庫版は、2018年3月9日に文春文庫より刊行された[4]。文庫版の装幀は大久保明子、装画はagoeraによる[5]。
著者の須賀は「これまでは第二次世界大戦までしか書いてこなかったので、現代ものを書いてみようと思った。自分にとって一番印象的だった1989年を書くことにした」と語っている[6]。
あらすじ
眞山柊史は、敬愛するバッハを育んだ空気の中でピアノに打ち込むために、1989年、東ドイツ・ドレスデンにあるドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学 (de:Hochschule für Musik Carl Maria von Weber Dresden) に留学する。ある日、柊史は、国際バッハコンクールのヴァイオリン部門で2位をとるほどの腕をもつヴェンツェル・ラカトシュの練習に付き合うはめになる。そんな中、柊史は旧宮廷教会で、素晴らしい演奏をするオルガン奏者のクリスタ・テートゲスや、ヴェンツェルと並び称される逸材とされるイェンツ・シュトライヒと出会う。そして柊史は、クリスタがシュタージ(国家保安省)に監視されている身であるらしいことを知る。
主な登場人物
書評
小説家の朝井リョウは「知識と、興味関心に基づく取材力が素晴らしいため、読み進めているだけで知的好奇心を刺激される」[7]「特に中盤以降はミステリ的な展開が続き、物語としての面白みがぐんと増す」[8]と評している。ライターの瀧井朝世は「曲が聴こえてきそうな精密な演奏描写に圧倒される」[9]と評している。
脚注
- ^ “大藪春彦賞 須賀しのぶさんの「革命前夜」に決まる”. 毎日新聞 (2018年1月28日). 2018年9月7日閲覧。
- ^ “作家大藪春彦氏の業績を記念して創設された「大藪春彦賞」、本年の受賞作家と作品が決定しました。”. 徳間書店 (2016年1月28日). 2018年9月7日閲覧。
- ^ “革命前夜 単行本”. 文藝春秋. 2018年9月7日閲覧。
- ^ “革命前夜 文庫版”. 文藝春秋. 2018年9月7日閲覧。
- ^ agoeraのツイート(971628703963688960)
- ^ “革命前夜の民衆の言葉が勝利をおさめた高揚感を描きたかった――須賀しのぶ(1)” (2015年8月15日). 2018年9月7日閲覧。
- ^ 朝井リョウ (2018年3月20日). “ベルリンの壁崩壊まで圧倒的な想像力と構成力で突き進む、若き音楽家たちの骨太な歴史小説”. 文藝春秋. 2018年9月7日閲覧。
- ^ 朝井リョウ (2018年3月20日). “ベルリンの壁崩壊まで圧倒的な想像力と構成力で突き進む、若き音楽家たちの骨太な歴史小説”. 文藝春秋. 2018年9月7日閲覧。
- ^ 瀧井朝世. “激動期のドイツが背景のエンタメ作 『革命前夜』ほか”. Book Bang ブックバン. 2018年9月7日閲覧。
革命前夜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 07:48 UTC 版)
「王立絵画彫刻アカデミー」の記事における「革命前夜」の解説
コルベール没後、18世紀に入ってからは国家財政の逼迫によりアカデミーへの補助が急減し、展覧会の開催を除けば活動は低調になっていた。1745年に王室建造物長官の要職についたルノルマン・ド・トゥルネム (Lenormant de Tournehem)はアカデミー復興に着手し、空席になっていた国王首席画家にシャルル=アントワーヌ・コワペル を任命したほか、王室からアカデミー画家への注文を増やし、さらにアカデミー図書館や若い画家の研修機関を拡充した。 1774年に王室建造物長官となったダンジヴィレ伯爵 (Comte D'Angiviller) は、とくに当時パリ公衆の人気を集め始めていた風俗画や静物画に対抗して、あくまで荘重な歴史画の復興を推し進めた。王室からの歴史画の買い上げを増やし、さらにはアカデミー外での作品の発表を禁止するなど、アカデミーの王権への従属を強めた。
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