電気力学と力学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 16:07 UTC 版)
「ギルバート・ウォーカー」の記事における「電気力学と力学」の解説
1892年に発表されたウォーカー最初の論文は、交流を伝達する導体の反発に関するエリフ・トムソンの実験についての数学的な議論だった。この研究はトムソンが定性的に進めたアイデアを定量的な形で示したもので、きわめて高等な数学的処理を行っているが、物理学的な発見または新しい原理を示したものではなかった。 1899年に、ウォーカーは「Aberration and some other problems connected with the electromagnetic field」という題のエッセイに対して、後にケンブリッジ大学のルーカス教授職に就くジョセフ・ラーモアとケンブリッジ大学のアダムズ賞を共同受賞した。ウォーカーは電気力学などの業績により1904年に王立学会の会員に選ばれた。インド赴任後、1908年にカルカッタ大学で電磁気学についての一連の講義を行い、その後、講義録はケンブリッジ大学出版局から出版された。ウォーカーの電気力学に対する興味は、自らの優れた数学的才能を適用できる問題を見つけた時に生じたようである。 力学への興味も続いていた。1892年には完全流体の中での楕円体の発射体の運動に関する議論を論文として発表した。これは当時の流体運動の古典理論とは全く異なったもので、彼の理想的な状態での理論は、現実の砲術とはほとんど関係がなかった。また1896年に特殊な回転をするコマの運動に関する論文も出版した。
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