電子メール論争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/27 17:35 UTC 版)
詳細は「en:Climatic Research Unit email controversy」を参照 2009年11月、ハッカーはCRUによって用いられているサーバへのアクセスを得て、多量のデータを盗み、1000以上の電子メールと2000以上の文章を匿名でオンライン上に公表した。いくつかの気候変化懐疑論者とブロガーは、リークされた多数の電子メールの中には、科学者がデータを操作して、反対意見を持つ科学者を査読文献に入れないように共謀したという証拠が含まれていると断言した。気候変動コンセンサス(Climate change consensus)の批判者の主張によれば、その電子メールは地球温暖化が人間の活動によって引き起こされているという理論を毀損させ、その事件を「クライメートゲート」と称した。これらすべての告発は、CRUのスポークスマンによって否定されており、CRUの研究者は、その電子メールは文脈を無視したもので、単に率直な意見交換を反映しているに過ぎないと言明した。 CRU所長のフィル・ジョーンズ教授は、2009年12月1日、独立調査の結果が出るまでポストから一時的に離れることになった。彼は、なんでもかんでも「不作法な」活動を含んだメールを非難するのは「滑稽」であると述べた。 ミューア・ラッセル卿(Muir Russell)は、「許容可能な科学的習慣と対立しているために、いかなる研究成果であっても問題となりなねないデータの操作や隠匿の証拠があったかどうかを判断するために」電子メールとそのほかの情報を調べる権限を持った独立審査の担当者として任命された。 2010年各種の調査は終了し、捏造などの重大な不正はなかったと結論が出、ジョーンズは研究所の長に復帰した。
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