離散型確率変数の場合とは? わかりやすく解説

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離散型確率変数の場合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/05 19:06 UTC 版)

同時分布」の記事における「離散型確率変数の場合」の解説

各々確率変数がすべて離散型確率変数であるとき、同時分布同時確率質量関数表される例えば、1円硬貨5円硬貨同時に投げるという試行をし、それぞれ表を1点、裏を0点とする。X を1円硬貨点数、Y を2つの値のうち大きいほうの点数とする。Y は X より小さくなることはない。1円硬貨が表(1点)で5円硬貨が裏(0点)なら、(X, Y) は (1, 1) となる。同じく1円硬貨が表(1点)で5円硬貨が表(1点)なら、(X, Y) は (1, 1) となる。この2変数すべての組み合わせ考えると、(0, 0) が1、(0, 1) が1、(1, 1) が2で総計4となる。 Y X 0 1 X の周辺分布(行和) 0 1 1/4 1/4 0 1/2 1/2 1/2 Y の周辺分布(列和) 1/4 3/4 表12確変数同時確率質量関数 このような2確変数同時確率質量関数を表にまとめると、表1のようになる可能な事象3つなので、2×2の表では (1, 0) の確率は0である。表の最終列と最終行は各々 X と Y の分布である。これを同時確率質量関数周辺確率質量関数または周辺分布呼び、行和や列和を計算して求めることができる。この周辺分布より、E (X) = 1/2, V (X) = 1/4, E (Y) = 3/4, V (Y) = 3/16 などが求められる同時確率質量関数からは X と Y の積の期待値共分散などが計算できる計算方法は1変数期待値と同様で、E (XY) = ((X × Y) × (X × Y) が起き確率) の総和定義される上記の例では 1/2 となる。共分散Cov (X, Y) = E (XY) − E (X) E (Y) であり、1/8求められる。X と Y の結びつき具合を示す母関数係数は ρ = Cov (X, Y) / (V (X) V (Y))1/2 と定義され、これは 1/31/2 である。なお、同時確率質量関数から求め母相係数と、データ特性調べるために求め標本相関係数違いには注意が必要である(相関係数参照)。条件付き確率質量関数とは、このような同時確率質量関数任意の行あるいは列を選択して確率総和が 1 になるように調整したものをいう例えば、Y = 1条件をつけた場合の X の条件付き分布は、0 と 1 を各々 1/3 と 2/3執る分布である。1/3 は (0, 1) が起き確率 1/4 を列和の 3/4割って求める。Y = 0 の条件をつけた X は確率 1 で 0 になる。これは退化分布である。 条件付き確率質量関数確率質量関数要件満たしていることから、条件付き確率質量関数について、期待値・分散計算できる。これを条件付期待値条件付き分散(偏分散)という。例えば、Y = 1条件付した場合の X の条件付き期待値は、E (X | Y = 1) = 2/3, E (X | Y = 0) = 0、条件付き分散は V (X | Y = 1) = 2/9, E (X | Y = 0) = 0 などとなる。条件によって値は変化する

※この「離散型確率変数の場合」の解説は、「同時分布」の解説の一部です。
「離散型確率変数の場合」を含む「同時分布」の記事については、「同時分布」の概要を参照ください。

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