陸上で保管するとき
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 15:41 UTC 版)
空コンテナ専用のコンテナデポや、コンテナ製造メーカーの製品保管ヤードでは、現在の空コンテナ荷役専用のトップリフターの荷役能力の関係で、積み上げ限界目安の8段に野積みされた光景は世界中で見られる。限られた敷地を有効に使える半面、強風や地震には非常に弱く倒壊しやすい。そこで積み上げたコンテナ群の外側から内側に向かって3 - 5列を使い、倒壊防止に階段積みにして外壁代わりにしたり、ワイヤー等で縛ったりして厳重な補強が必要である。 なお、日本国内では、近年の台風や地震などによる自然災害の多発を受けて、業界内での申し合わせた安全基準として、いずれのコンテナの場合でも最大積み上げ数は、5段積みまでとされている。さらに5段に積み上げられたものの中長期に渡ってコンテナの出し入れが無い場合には、ワイヤー等でコンテナの最上部と、別コンテナの最下位部とをたすき掛けする様に推奨されている。また使用している空コン用のトップリフターも、5段対応までと制限されている。 積み上げたコンテナの崩落事例 ハイチ国内で撮影された、地震により崩壊した港の岸壁から海に崩れ落ちた二段積みコンテナ。 ほかのコンテナよりも、自重がかなり重い冷凍コンテナですら強風下では崩れる。 日本の最大規制値の5段積み状態で、嵐の強風で崩れ落ちた40 ftコンテナ。 ハリケーンカトリーナに襲われたニューオーリンズ港のコンテナヤードの光景。 ウィキメディア・コモンズには、コンテナの積み上げ風景に関するカテゴリがあります。 ウィキメディア・コモンズには、破損したコンテナに関するカテゴリがあります。
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