闘病生活と死後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 15:47 UTC 版)
蔵間が慢性骨髄性白血病に冒されている事実は、彼の家族や親類など、ごく限られた者にしか知らされなかった。実兄とHLAが一致し骨髄移植は可能であったが、成功率は50%の確率である上に失敗すれば即死に至ることもあるため、移植はハイリスクな治療であった。当時の移植成功率を考え、化学療法で奇跡の回復が起こるのを待った。 しかし、1995年(平成7年)1月上旬に急性転化し緊急入院。兄からの骨髄移植手術も考慮された矢先の同年1月26日、慢性骨髄性白血病による急性転化多臓器不全のため、東京女子医大病院にて42歳で死去。死の数日前、カセットテープに残した「誰からも同情されたくはなかった」という主旨の遺言は、多くの人々の涙を誘った。妻が最後に蔵間から聞いたのは「早く(2人の子どもたちの待つ自宅に)帰ってやって」という言葉であった。 妻の弥生が綴った蔵間の生涯は、『永遠の千秋楽 蔵間・愛と涙の2500日』として単行本化されている。その後1996年(平成8年)4月には、それを原作としたテレビドラマがTBS系で放送され、蔵間役に渡辺徹、弥生役に名取裕子が起用された。また弥生は、千葉県市川市で「ちゃんこ蔵間」を経営していたが現在は閉店している。滋賀県栗東市にある「ちゃんこ蔵間」は、蔵間の関係者(兄)が経営する店舗で資本関係はない。
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