開発までの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 01:58 UTC 版)
「メルボルン市電W形電車」の記事における「開発までの歴史」の解説
オーストラリアの大都市・メルボルン市内を走る路面電車は、19世紀末に開通した馬車鉄道やケーブルカー、そして路面電車を由来とする、長い歴史を持つ路線網である。これらの路線は公営組織を含め多数の事業者によって運営され、運賃や車両の統一がなされていない状態が続いており、これを解消するため1919年にビクトリア州政府の公的組織であるメルボルン都市圏路面電車委員会(英語版)(Melbourne & Metropolitan Tramways Board、MMTB)が発足し、メルボルン市内の軌道交通は同組織の管理下に置かれた。 当時、メルボルン市内には路面電車に加えて多数のケーブルカーの路線網が残存しており、運用コストの改善や輸送力の拡大を目的にこれらの路線を路面電車へ転換する事を決定し、それに伴う車両の増備が必要となった。一方、路面電車路線についてもMMTB発足前から運用されていた雑多な車両が多数残存しており、設計や性能が統一された車両が求められていた。そこで開発が行われたのが、メルボルン市電の標準型電車となったW形である。
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