開発の停滞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 15:38 UTC 版)
「Apache OpenOffice」の記事における「開発の停滞」の解説
Apache OpenOfficeプロジェクトは、プロジェクト存続に必要な開発者を確保できない状況が慢性的に続いている。前身のOpenOffice.orgがサン・マイクロシステムズのもとにあった頃から、コミュニティメンバーは企業の意向に左右される開発方針に不満を持っており、一部の開発者はOpenOffice.orgからフォークしたGo-oo(旧Go-Open Office)やNeoOfficeをリリースしていた。そしてオラクルによるサン・マイクロシステムズの買収をきっかけにコミュニティの不満が爆発し、OpenOffice.orgプロジェクトの主要メンバーらが離脱。ノベル・レッドハット・カノニカル・Googleなどの企業から支持を受け、2012年10月にThe Document Foundationが設立され、OpenOffice.orgプロジェクトから離脱した主要メンバーらによりOpenOffice.orgからフォークしたLibreOfficeの開発が行われることになった。Go-ooもこれに合流した。これによりApache OpenOfficeプロジェクトは立ち上げ当初から開発者が不足することになった。2015年1月には、開発者がおらずソースコードの追加、修正もできない状況が報告された 。これにより開発の遅延も恒常化しており、脆弱性の修正にも迅速に対応できない状況にも陥っている。ソフトウェアのダウンロードについても2013年がピークとなり1日あたりの平均ダウンロード数は14万8000弱あったが、2019年第2四半期には5万未満まで落ち込んでいる。 2016年9月1日には、プロジェクト終了の提案がなされ、これによりプロジェクトの存続が危機的状況にあることがメディアで報じられた。
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