長距離路線参入計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 10:30 UTC 版)
「ライアンエアー」の記事における「長距離路線参入計画」の解説
2007年4月、ライアンエアーは新たに長距離路線(おもに大西洋路線)を飛ばす新会社を2009年ごろに設立する計画であると発表した。社名はライアン・アトランティック(RyanAtlantic)で、ライアンエアーと同じく低運賃で座席を提供する一方で、これまでエコノミークラスのみの機材で運航してきた方針とは異なり、アッパークラス(ファーストクラス)を設定する方針である。これはヴァージンアトランティック航空などの航空会社に対抗するものであるという。路線は現在ライアンエアーがハブ空港としている空港から、アメリカ国内の約6都市までを結ぶという。ただし(これはライアンエアーに限ったことではないが)、着陸料金が高く混雑しやすい大都市の中心空港は避け、郊外にある小さな空港を使うという方針を踏襲する。現在すでにオハイオ州ポート・コロンバス国際空港への就航を検討し、交渉中である。同空港からはアメリカの格安航空会社・スカイバス航空とコードシェア便を運航する計画であったが、スカイバス航空は2008年4月に運航を停止したため、計画は白紙に戻った。使用機材はエアバスA350 XWBやボーイング787を40〜50機程度調達し投入する予定としている。 運賃は最低で片道10ユーロ(約1320円)とし、最低価格の座席は各便で最大60席ほど提供される予定である。一方でアッパークラスは最大5000ユーロ(約82万円)で、空港へのリムジンサービスやシャワー、ベッドなどを設けたラウンジサービスを提供する予定。目的地としてはアメリカ側はニューヨーク、ボストン、デンバー、ダラス、ロサンゼルス、ラスベガス。ヨーロッパ側はダブリン、ロンドン、リバプール、フランクフルト、バルセロナをそれぞれ予定している。 2010年には、低コストで運用するための機材選定に手間取っていることを理由として、就航を2014年に延期すると公表した。さらに2014年には、参入時期について2019年以降とする方針を明らかにしている。
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