長岡現代美術館賞
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1964年の開館と同時に現代美術の発展を目的とした長岡現代美術館賞を創設した。国外の美術評論家を責任者として招聘し、さらに国内外から現代美術家を招待。国内外の審査員が公開審査を行い、受賞者には美術館の入館料が50円だった時代に副賞100万円が贈呈された。1968年まで5回行われた長岡現代美術館賞は若手現代美術作家の登竜門と呼ばれ、毎日新聞社が主催した国際美術展とともに作家に大きな刺激を与えたとされている。1964年は日本人作家、1965年は日本人・アメリカ人作家、1966年は日本人・イタリア人作家、1967年は日本人・イギリス人作家、1968年は日本人・西ドイツ人作家が出品した。 1964年の第1回展では土方定一、針生一郎、中原佑介を審査員に招聘し、日本人作家26人が招待されて岡本信治郎(wikidata)が受賞した、1965年の第2回展にはニューヨーク近代美術館のウィリアム・S・リーバーマン、針生、中原を審査員に招聘し、アメリカ人作家7人と日本人作家8人が招待されたが、審査員の票がヒンマンと高松次郎に割れたため受賞者なしとなった。1966年の第3回展にはローマ大学のポネンテ、針生、中原を審査員に招聘し、イタリア人作家7人と日本人作家8人が招待されてエンリコ・カステラーニ(英語版)が受賞した。1967年の第4回展にはラインハルト、針生、中原を審査員に招聘している。 歴代受賞者 回年招待作家の国籍受賞者・受賞作品第1回 1964年 日本人作家 岡本信治郎「10人のインディアン」 第2回 1965年 日本人/アメリカ人作家 該当者なし 第3回 1966年 日本人/イタリア人作家 エンリコ・カステラーニ(英語版) 第4回 1967年 日本人/イギリス人作家 山口勝弘「作品」 第5回 1968年 日本人/西ドイツ人作家 関根伸夫「位相 スポンジ」
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