録画モードの推移
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 03:46 UTC 版)
ソニーはUマチックと同等の性能・機能を維持した上での小型化を目標としていたため、録画時間は1時間(K-60テープ使用時)とされていた。しかしVHSが当初より2時間録画を標準としており、それへの対抗としてテープ速度を1/2とした記録モードを開発、後にβIIと命名されベータ方式の実質的標準記録モードとなった。 しかし基本フォーマットに対し偶数倍のテープ速度では、記録方式のアンマッチングによる再生画への影響が大きく(いわゆる「H並べ」不成立によるモアレ発生や特殊再生の対応困難など)、それに対応するため再生画の信号処理が当初規格(βI)から変更されている。これを基にしてβIII(長時間録画モード・βIから見て三倍モード相当)やβIsモードが構築され、新しいベータマックス及び賛同各社の共通フォーマットとなった(ベータフォーマット)。このことは、βIIでの音質や特殊再生機能の面で後々まで禍根を残し、また当初方式のβIモードがベータフォーマット標準仕様から外れたため、再生できる環境が限られることとなった(ソニーのみβI再生機能を存置・他メーカーはサポートせず)。 テープ別録画時間(単位:分)モードテープ速度K-30K-60L-85L-125L-165L-250L-330L-370L-500L-660L-750L-830βI/βIs40.0mm/s 30 60 10 15 20 30 40 45 60 80 90 100 βII20.0mm/s 60 120 20 30 40 60 80 90 120 160 180 200 βIII13.3mm/s 90 180 30 45 60 90 120 135 180 240 270 300 K-30 / K-60はβII登場に伴い、L-250 / L-500に表記を変更した。
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