鉄道総研R291形電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 07:28 UTC 版)
「JR西日本223系電車」の記事における「鉄道総研R291形電車」の解説
鉄道総合技術研究所(鉄道総研)向けに、R291形試験車が223系2000番台の車体をベースに近畿車輛にて2両製造され、2005年に納入された。塗装は窓周りが茶・窓下が青紫の帯となっている。のちに、開発中の燃料電池システムと組み合わせて、燃料電池試験車のクヤR291-1に改造された。改造後は単独でも運転可能だが、動力車であるクモヤR290-1との2両編成が基本である。ただし車籍がないので本線走行はできない。 クヤR291-1は、35 MPa高圧水素タンクを床下に搭載するが、燃料電池システムとインバータは客室の一部を占める形で搭載されており、あくまで鉄道車両用燃料電池システム開発のための試作車である。セルスタックはアメリカ・NUVERA社製18.75 kWの固体高分子形燃料電池(PEFC)を8基、電動機は95 kWを2基搭載する。実用規模での鉄道車両用燃料電池システムの開発は2007年 - 2008年を予定しており、二次電池も今後搭載される予定である。 2019年には機器を小型・高性能化し、起動加速度を高めた新型装置に換装された。床下艤装になったため客室のラジエーターは撤去され、座席が設置された。電力変換装置はクモヤR290-1に集約されたほか、クヤR291-1は電装を解除されたため単独運転ができなくなった。 [先頭へ戻る]
※この「鉄道総研R291形電車」の解説は、「JR西日本223系電車」の解説の一部です。
「鉄道総研R291形電車」を含む「JR西日本223系電車」の記事については、「JR西日本223系電車」の概要を参照ください。
- 鉄道総研R291形電車のページへのリンク