金銅燈籠
| 主名称: | 金銅燈籠 |
| 指定番号: | 242 |
| 枝番: | 00 |
| 指定年月日: | 1964.05.26(昭和39.05.26) |
| 国宝重文区分: | 国宝 |
| 部門・種別: | 工芸品 |
| ト書: | 火袋羽目に「銅燈臺銘并序、弘仁七載歳次景申伊予権守正四位下藤原朝臣公等追遵先考之遺敬志造銅燈臺」・・ |
| 員数: | 1基 |
| 時代区分: | 平安 |
| 年代: | 弘仁7年(816) |
| 検索年代: | |
| 解説文: | 興福寺南円堂の正面に建てられていたこの燈籠【とうろう】は、総高二メートル三六センチ。鋳銅の円形燈籠で、台・基礎・竿・中台・火袋・笠などを別鋳してつくり、火袋と中台には鍍金を施している。現存する四枚の羽目板に鋳出された銘文は橘逸勢【たちばなはやなり】の筆と伝えられ、端麗にして格調の高い書体が古来有名である。南円堂は藤原内麻呂の発願で建立にかかり、弘仁三年(八一二)その死により、子の冬嗣がうけついで竣成した。銘文にみられる藤原朝臣公等は、弘仁七年(八一六)正四位下であった冬嗣の兄真夏と推定されている。燈籠火袋の扉二枚と羽目一枚を古くから欠失し、宝珠も昭和二十五年盗難にあっている。しかしよく整ったその姿は端正な美しさをあらわし、火袋格狭間や基礎の獅子の装飾をはじめ中台の蓮弁の意匠など、全体の構成と調和した見事な鋳技をみせている。なお、現在この燈籠は興福寺の宝物収蔵庫に収められている。 |
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