金沢地区製鉄遺跡群とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 金沢地区製鉄遺跡群の意味・解説 

金沢地区製鉄遺跡群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/13 15:02 UTC 版)

金沢地区
製鉄遺跡群
位置

金沢地区製鉄遺跡群(かねざわちくせいてついせきぐん)は、福島県南相馬市原町区金沢に所在する大規模な古代製鉄関連遺跡群である[1]

立地

南相馬市原町区の北東部に所在し、同市鹿島区に近接する[1]。古代陸奥国行方郡の管轄域にあったと考えられ、『和名抄』所載郷の「真吹郷」に立地していたと推定される[2]。遺跡郡周辺には、行方郡の郡衙所在地とされる泉官衙遺跡(泉廃寺跡)や金銅製双魚佩や馬具の出土で知られる真野古墳群がある[2]

近接する烏崎海岸は砂鉄を多く含み、素材鉄は沿岸部で採集されたこれら「浜砂鉄」であろうと考えられる[1]。同様に、新地町の武井地区製鉄遺跡群もまた、金沢地区とならぶこの地方の同時代における大規模な製鉄関連遺跡群である[1]

広がり・構成

東北電力原町火力発電所の建設工事に先立ち1990年代前半に大規模発掘調査された[3][4]

発掘調査の終わったものだけでも11遺跡、22万4960平方メートルにおよび、検出された木炭窯は152基、土坑606基、製鉄炉123基、鍛冶炉20基、竪穴建物跡139棟、掘立柱建物跡30棟、墳墓14基、須恵器窯1基などである[1]。出土した鉄滓の量はおよそ626トンにのぼる[5]。炭窯年代は、7世紀中葉から10世紀前葉があてられている[6]

脚注

参考文献

座標: 北緯37度40分05秒 東経141度00分22秒 / 北緯37.66806度 東経141.00606度 / 37.66806; 141.00606




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「金沢地区製鉄遺跡群」の関連用語

金沢地区製鉄遺跡群のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



金沢地区製鉄遺跡群のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの金沢地区製鉄遺跡群 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS