金井豊とは? わかりやすく解説

金井豊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/01 04:03 UTC 版)

金井 豊
かない ゆたか
選手情報
ラテン文字 Yutaka Kanai
国籍 日本
競技 陸上競技
種目 長距離走
大学 早稲田大学教育学部
生年月日 (1959-10-16) 1959年10月16日
出身地 群馬県沼田市沼須町
没年月日 (1990-08-23) 1990年8月23日(30歳没)
身長 1メートル79センチメートル[1]
体重 64キログラム[1]
成績
オリンピック 10000m:7位(1984年
自己ベスト
マラソン 2時間12分51秒(1988年)
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金井 豊(かない ゆたか、1959年昭和34年〉10月16日[1] - 1990年平成2年〉8月23日)は、日本陸上競技長距離走マラソン)選手。1984年ロサンゼルスオリンピック男子10000mで7位に入賞したが、現役中に交通事故で死去した。30000mの日本学生記録保持者でもある。

来歴

群馬県沼田市沼須町出身[1]群馬県立沼田高等学校3年生時の1977年全国高等学校総合体育大会陸上競技大会(インターハイ)の800mで優勝した[1]

早稲田大学への進学を目指したが、1978年の受験は不合格となり、翌1979年に入学した。入学後は早稲田大学競走部のエースとして箱根駅伝などで活躍する。在学中の1981年に、ニュージーランドクライストチャーチで30000mに出場して、1時間33分52秒9の日本学生新記録を樹立した[注釈 1]。この記録は25年経った2006年現在も破られていない。

1983年ヱスビー食品に入社する。1984年ロサンゼルスオリンピックの代表に選出され、男子10000mに出場して28分27秒06の記録で7位に入賞した[1]。これは男子10000mでは1964年東京オリンピック円谷幸吉(6位)以来の好成績だった。これ以後オリンピックで、日本男子勢が同種目で入賞するのは、16年後の2000年シドニーオリンピック代表・高岡寿成(7位)まで待つことになった。

1986年ロンドンマラソンに出場し、2時間13分42秒で6位に入賞した。

1990年8月22日、北海道での合宿中、大学生が運転する車に同乗の際、チームメートの谷口伴之とともに交通事故に遭い、30歳で死去(エスビー食品陸上競技部員交通死亡事故)。

マラソン全成績

  1. 2時間18分38秒 24位 1981年東京国際マラソン
  2. 2時間25分54秒 39位 1982年東京国際マラソン
  3. 途中棄権 1985年東京国際マラソン
  4. 2時間14分46秒 13位 1985年福岡国際マラソン
  5. 2時間13分42秒 6位 1986年ロンドンマラソン
  6. 2時間27分15秒 35位 1988年東京国際マラソン
  7. 2時間12分51秒 9位 1988年福岡国際マラソン(生涯自己最高記録)
  8. 途中棄権 1989年東京国際マラソン
  9. 2時間14分52秒 9位 1989年福岡国際マラソン
  10. 2時間20分09秒 58位 1990年ロンドンマラソン

脚注

注釈

  1. ^ ただし30000mは日本学生陸上競技連合の公認対象種目外である[2]

出典

  1. ^ a b c d e f 沼田市体育史編集委員会 編『沼田市体育史』沼田市体育協会、1985年3月21日、巻頭「オリンピック出場選手」。doi:10.11501/12137972 (要登録)
  2. ^ 日本学生記録 - 日本学生陸上競技連合

関連項目

  • 中村清(早稲田大学競走部監督・ヱスビー食品陸上競技部監督)
  • 瀬古利彦(ヱスビー食品陸上競技部監督)
  • 渡辺康幸(早稲田大学駅伝監督・元ヱスビー食品陸上競技部)
  • 金哲彦(ニッポンランナーズ理事長・早稲田大学卒業)

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