野生生物の保護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:01 UTC 版)
「沖縄県道215号白浜南風見線」の記事における「野生生物の保護」の解説
ゼブラゾーン及び注意標識 ゼブラゾーン及び片勾配側溝 本線はイリオモテヤマネコの生息域を通っている。イリオモテヤマネコは山麓から海岸にかけての地域を沢沿いに移動するため、沿岸部を走る本線を横断し、交通事故に遭うことが多い。1977年(昭和52年)の全線開通以降、毎年数頭が交通事故に遭っており、2010年代には西表島全域での交通事故が平均4.57件/年に急増。1978年から2018年3月までの累計では、80件の事故が発生し、76頭が死亡している。 このため、環境省、沖縄県、竹富町などにより道路標識や動物用トンネル(アンダーパス、ネコボックス)、減速帯(ゼブラゾーン、振音舗装)などの保護対策が進められている。 沖縄県は、1995年(平成7年)に野生動物の保護のためにエコロード事業を開始。1996年度(平成8年度)からはアンダーパスの設置を行い、2007年度1月末までに、船浦-前良間の45kmの区間に計83基を設置した。2014年末では130基以上が設置されている。また、2014年(平成26年)4月にはイリオモテヤマネコの道路への侵入を防止するための高密度ポリエチレン製のネットを使ったフェンスの設置を行った。 また、小動物が側溝に落ちても這い上がりやすく、かつ、道路側に上がりにくいように、幅広側溝、片勾配側溝の設置も行われている。
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