野球塔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:59 UTC 版)
甲子園球場のスタンド外には、高校野球を記念して建立されたモニュメント「野球塔」が存在する。 初代 1934年、夏の甲子園20回大会を記念して、大阪朝日新聞社が建設。球場北東の松林(現在の甲子園警察署付近)に高さ30mの塔のほか、20本の柱廊、直径35m・8段・2,500名収容の階段型観覧席を備え、柱には第1回大会から第20回までの優勝校・選手名が1枚ずつ銅製の銘板に刻まれていた。しかし存在していた期間は短く、塔は近くに新設された鳴尾飛行場への離着陸の邪魔になると太平洋戦争中に撤去、銘板は軍に供出され、残りの列柱も空襲で崩壊、跡地も戦後に道路(現在の国道43号)の拡張時に区画整理され無くなった。現在は鋳潰されなかった銘板がいくつか残されており、そのうち第2回・慶應義塾普通部のものが野球体育博物館に、第20回・呉港中のものが甲子園歴史館に展示されている。 2代 正式名称は「選抜高校野球塔」。1958年、春のセンバツ30回大会を記念して、毎日新聞社が建設。球場西側の敷地に高さ4.5mのモニュメントを建設し、台座には第1回大会からの優勝校が刻まれた。リニューアル工事に伴い、2006年に撤去。 3代 2010年のリニューアル第3期工事の完工にあわせて高野連・朝日新聞社・毎日新聞社の3団体により建設された。場所はレフトスタンド後方(「甲子園歴史館」の入口ゲート前にあたる)で塔の高さは15m。20本の列柱の一部には、春・夏それぞれの優勝校名が刻印された銘板が取り付けられている。
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