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野島秀勝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/04 21:06 UTC 版)

野島 秀勝(のじま ひでかつ、1930年8月1日 - 2009年2月21日)は、日本の文芸評論家英文学者

人物・来歴

東京市新宿生まれ。東京外国語大学卒業、1958年東京大学大学院英文科博士課程満期退学。同年、お茶の水女子大専任講師、1963年助教授、1964年から一年間、フルブライト研究員としてコロンビア大学に留学、1975年教授。94年定年退官、名誉教授。

1955年頃より評論活動を開始、佐伯彰一らの『批評』同人となる。1981年『迷宮の女たち』で亀井勝一郎賞受賞[1]ロマン主義の誠実概念を核とした近代思想の矛盾を突く歯切れのよい文章で知られ、晩年は岩波文庫で英文学の新訳をいくつか刊行した。

2009年虚血性心不全のため死去。享年78。

著書

  • 『美神と宿命 ヴァージニア・ウルフ論』南雲堂 1962
  • 『エグザイルの文学 ジョイス エリオット ロレンスの場合』南雲堂, 1963
  • 『「日本回帰」のドン・キホーテたち』冬樹社 1971
  • 『近代文学の虚実 ロマンス・悲劇・道化の死』南雲堂, 1971
  • ノーマン・メイラー研究社出版, 1971
  • 『「誠実」の逆説 近代日本文学とエゴ』冬樹社, 1973
  • 『自然と自我の原風景 ロマン的深層のために』南雲堂(上下), 1980-81、増補版(全1冊), 1997
  • 『終末からの序章』北宋社, 1980
  • 『迷宮の女たち』TBSブリタリカ, 1981、河出文庫, 1996
  • 『実存の西部 ノーマン・メイラー』研究社出版, 1982
  • 『女の伝記 ロマン主義の時代を生きて』研究社出版, 1987
  • 『孤独の遠近法 シェイクスピア・ロマン派・女』南雲堂, 1994
  • 『反アメリカ論』南雲堂, 2003

翻訳

脚注

  1. ^ 『現代日本人名録』1987、2002



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