郵便物としての利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 01:17 UTC 版)
日本では短い要件の場合は封書(便箋を封筒に入れたもの。手紙の形式のひとつ)ではなくはがき(封筒を用いず、用件を書いた厚紙一枚をそのまま送る。手紙の形式のひとつ)で済ませることが多いが、ヨーロッパやアメリカ合衆国などでは通常、はがきといえば観光地の絵はがき・写真はがきを指し、それ以外は短い用件であっても封書が使用される。たとえば、日本でいう年賀状に相当する欧米のクリスマス・カードなどのグリーティングカードは封筒に入れて送られる。このため、欧米の多くの国々では予め料額印面を刷り込んだ封筒が郵便局で販売されている。日本でもかつて明治時代および1947年以降、料額印面を刷り込んだ切手付き封筒が販売されていたが、需要が少ないため、1949年に発行されて以降、郵便料金が変更となった1954年以降は新しい発行はなく、「ものが入れられる便せん」であるミニレター(郵便書簡)のみの扱いとなっている。 郵便局は封筒の内側がそのまま便箋になっているミニレターを販売している。同様の形式で、海外宛航空郵便用のエアログラムもある。 国際的に航空郵便に使用する封筒は、4辺の端に赤と白と青の縞模様の入った封筒を使うことになっている。しかし強制ではなくあくまで任意であるため、国際航空郵便にも一般の封筒を使用することは可能である。また投函前に「PAR AVION」と書いたステッカーを貼り、航空郵便である事をはっきりさせる事が一般である。 封筒には中身の情報を保護をできるという利点があるが、近年ではシールを貼って通信面を覆うはがき(いわゆる圧着はがき)で代替されることも増えている。
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