郵便ポストの設置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 08:49 UTC 版)
差出箱は、街頭のみならず、工場などの私有地内を含めいろいろな場所にあり、特殊なケースでは自衛隊の基地内、自動車道やロープウェイなどの通じていない高山の山頂近くや海底にあるもの(和歌山県すさみ町などにある海底ポスト)も存在する。海底であろうと収集時間になれば収集し、配達先へ投函される。 1980年代までの鉄道による郵便物の輸送が行われていた時代には、主な鉄道駅の構内にも差出箱があり、あて先によっては駅に発着する郵便車に積み込まれ、郵便車の消印が押されることもあった。輸送が自動車中心になってからは、京都駅のホームに残るのみとなっていたが、2005年10月に品川駅の改良竣工およびエキュート品川の開店を記念し、同駅構内に設置された(郵便ポスト#ギャラリー 日本の記念郵便ポスト)。 2007年10月以降の郵政民営化によって事業ごとに分社化していた時期においては、郵便事業株式会社が管理・運営を行っていた。収集された郵便物の消印は郵便事業株式会社の支店名(まれに、集配センター名)になっていた。2012年10月以降は郵便事業株式会社と郵便局株式会社が統合され日本郵便株式会社となった事で、現在は民営化以前と同様に郵便局の管理・運営となっている。 郵便局が管理・運営を行っている郵便ポストの実際の収集作業は、委託を受けた貨物自動車運送事業者が行っていることが多い。郵便物をポストから回収する時刻はポスト及び地区(管轄集配局)ごとに決まっており、差入口(投函口)や取集口(回収口)には郵便物を集めるおおよその時刻が表記されている。
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