適正の体脂肪率・低体脂肪率の危険性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 21:33 UTC 版)
「体脂肪率」の記事における「適正の体脂肪率・低体脂肪率の危険性」の解説
体脂肪率は、低ければ低いほど良い、というものではなく、低すぎると体温の低下や筋力の低下(筋肉を分解してエネルギーを作り出すため)を招くことがある。プロのスポーツ選手の場合20%未満でも疑問視されにくいが、特に女性の場合は上記の症状だけでなく、ホルモンバランスの異常から、生理不順や早発性閉経をも招くこともある。 体脂肪率が10%以下の女性は、ほぼ全員に生理が不安定や来なくなる月経異常を発症する。 適正な体脂肪率は、以下のように言われている。世界共通の明確な基準は未だ決められていない。 東京慈恵会医科大学健康医学科の判定基準(1993年度)分類29歳以下の男性30歳以上の男性29歳以下の女性30歳以上の女性適正範囲14 - 20% 17 - 23% 17 - 24% 20 - 27% 肥満25%以上 25%以上 30%以上 30%以上 上記の基準は1993年度に東京慈恵会医科大学健康医学科で判定基準として使用されている値。昔のタニタのマニュアルなどに記載されている。 タニタの基準分類18 - 39歳の男性40 - 59歳の男性60 - 99歳の男性18 - 39歳の女性40 - 59歳の女性60 - 99歳の女性やせ10%以下 11%以下 13%以下 20%以下 21%以下 22%以下 -標準11 - 16% 12 - 17% 14 - 19% 21 - 27% 22 - 28% 23 - 29% +標準17 - 21% 18 - 22% 20 - 24% 28 - 34% 29 - 35% 30 - 36% 軽肥満22 - 26% 23 - 27% 25 - 29% 35 - 39% 36 - 40% 37 - 41% 肥満27%以上 28%以上 30%以上 40%以上 41%以上 42%以上 妊娠中、人工透析中、むくみ症状がある方は除く。 オムロンの基準分類15歳以上の女性男性健康的20 - 29% 10 - 19% 軽度肥満30 - 34% 20 - 24% 中等度肥満35 - 39% 25 - 29% 重度肥満40%以上 30%以上 オムロンの基準では、健康的とされる体脂肪率の目安は、男性は10〜19%、15歳以上の女性は20〜29%であり、体脂肪率がそれ以上になると、肥満とされる。 American Council on Exerciseの基準(2009年)分類女性男性痩せすぎ10 - 13% 2 - 5% アスリート14 - 20% 6 - 13% 健康的21 - 24% 14 - 17% 平均的25 - 31% 18 - 24% 肥満32%以上 25%以上
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