月経異常
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:57 UTC 版)
期間の異常、サイクルの異常、疼痛などがあり、正常月経の範囲を逸脱したものと定義される 日本産科婦人科学会定義による 正常月経月経周期 25 - 38日 出血持続日数 3 - 7日 出血量 20 - 140 ml 随伴症状 日常生活に支障の無い軽度のもの 月経不順月経が始まった頃は、月経周期は安定せず、数か月起こらなかったりすることもよくある。 月経周期 (menstrual cycle) の異常頻発月経/経早/月経先期:月経周期が異常に短縮する(24日以下) 稀発月経/経遅/月経後期:月経周期が異常に長くなる(39日以上) 不正周期月経/経乱:月経周期が不定期なもの(毎回の変動が7日以上) 月経持続期間の異常過短月経 (too short menstruation):出血期間が異常に短縮する(2日以下) 過長月経 (too long menstruation):出血期間が異常に長くなる(8日以上) 月経量の異常過少月経 (hypomenorrhea):20ml未満 過多月経 (hypermenorrhea/menorrhagia):140ml以上 無排卵月経一見すると定期反復的な出血が見られるが、周期内に排卵を伴わないもの。基礎体温を測ると一相性になる。厳密な意味での月経とはいえず、特に短期間に繰り返す頻発月経だったり不正周期のランダムな出血だったり、あるいは月経とも呼べない程の過少月経だったりする場合は、不正出血の一種として扱うことも多い。 無月経 (amenorrhoea)原発性無月経18歳の誕生日までに初潮を見ないこと。染色体異常や性分化疾患、内分泌器系の異常などで起因することが多い。 二次性無月経または続発性無月経初潮後ある程度月経を経験した女性の月経が3か月以上なくなること。妊娠した場合には当然ながら続発性無月経となる。また過度なダイエットや拒食症、過度のスポーツなどで栄養障害を起こした場合にしばしば起こりうる。スポーツに起因するものは運動性無月経と呼ばれる事がある。 月経発来異常早発月経 (premature menstruation):10歳の誕生日より前に初経を迎える 遅発月経 (delayed menstruation):16歳の誕生日より後に初経を迎える 月経困難症(生理痛 dysmenorrhea)。子宮筋が収縮し剥離・脱落した子宮内膜を腟へ排出する際に生じる収縮痛。月経期間中、痙攣のような腹痛を感じたり、腰が砕けそうな痛みを感じたり、足が痺れたり、身体が麻痺したり、下痢・悪心があったり、日常生活に支障をきたすような不調が起こること。若い女性に多い。妊娠経験後、痙攣性の腹痛を感じなくなる場合も少なくない。 月経前症候群・PMS (premenstrual syndrome)多くの女性は月経前数日、様々な不快を感じる(個人差はある)。腰痛・腹痛・頭痛・むくみ・悪心・食欲不振・乳房の緊張など。また精神的に不安定になって、落ち込んだり怒りっぽくなったりすることも多い。黄体ホルモンの影響によると考えられる。 詳細は「月経前症候群」を参照
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