道路の分岐とX橋の通称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 01:52 UTC 版)
建設当初、宮城野橋の両端の取付道路は二方向へ分かれる形だった。橋を中心として、北西方向の道路は元寺小路(後に広瀬通)と、南西方向の道路は名掛丁と、北東方向の道路は鉄砲町と、南東方向の道路は二十人町と結ばれていた。四方と結ばれるこの橋は「X橋」と呼ばれるようになった。 モータリゼーションに合わせ、橋梁部は対面通行のまま、橋に至る取付道路には一方通行が導入された。自動車で橋を渡る場合、北西の元寺小路から橋に入って北東の鉄砲町に抜ける道筋と、南東の二十人町から橋に入って南西の名掛丁に抜ける二通りの道筋があった。 1990年代後半、橋の西側地区の再開発のために、橋と名掛丁(中央通り)を結ぶ南西方向の道路が廃止された。これと共に北西方向の道路が改修され、橋の西詰めからX橋交差点まで曲線状に繋がる形になり、この区間は対面通行になった。そのため、「y」の字を横にしたような形となったが、その後も「X橋」の通称は用いられた。また、仙台駅東第二土地区画整理事業により、2010年(平成22年)2月15日以降、橋と鉄砲町を結ぶ北東方向の道路が通行止めとなり、橋と二十人町を結ぶ南東方向の道路が対面通行になった。これにより、橋の両側にあった分岐はなくなった。 橋の正式名称より通称の知名度の方が高かったため、橋の西側にある交差点の名称は「X橋交差点」となっている。また、かつてこの付近を通っていた仙台市営バス、宮城交通のバス停留所の名称も「X橋」だった。ただし、二十人町と鉄砲町での一方通行規制のため、二十人町経由の上り線にのみX橋バス停は存在し、鉄砲町経由の下り線にはなかった。バス路線の廃止とともにX橋バス停も廃止された。
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